「ヘルタースケルター」などを生んだ稀代の女流漫画家・岡崎京子

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「ヘルタースケルタ―」などの漫画を生んだ、稀有の女流漫画家・岡崎京子は、一体どんな人なのでしょうか。岡崎京子の素顔を作品とともに見ていきましょう。

大ヒット問題作!『ヘルタースケルタ―』とは


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沢尻エリカが主演を務めたことで話題になり、大ヒットした映画『ヘルタースケルタ―』。全身整形の美女りりこが、映画を極めた後転落していく姿を描いたストーリーで、原作は岡崎京子さんの漫画です。岡崎さんは「ヘルタースケルタ―」のほかにも、数々の問題作漫画を世に放ち、一部のファンを夢中にさせてきました。

岡崎京子漫画の傾向とは?


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岡崎さんの漫画は、白泉社、双葉社、講談社、角川出版などから主に短編が出版されています。どの漫画も、サブカルチャー的でちょっとエッチなシーンが特徴的です。

一風変わったOLのストーリー「PINK(ピンク)」


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主人公ユミは感情の起伏の薄い淡々とした性格のOLで、夜はお金のために売春をしています。ユミはペットのワニを癒しにしており、夜の仕事で稼ぐ理由はワニの餌を賄うため。しかしワニはある事情で死んでしまいます。
「この世は何でも起こりうる。何でも起こりうるんだわ。きっと、どんなひどいことも、どんな美しいことも。」というのはユミのセリフです。岡崎京子の漫画は、どの作品も心の呟きや、一生懸命な叫びが優れていて読者の共感を得ています。

岡崎京子の素顔とは?


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岡崎さんは、80年代から90年代にかけて多数漫画作品を発表しました。彼女の漫画にはいじめや売春など、重いテーマを問題にした作品が多く、多くの若者を魅了しました。不幸なことに1996年に岡崎さんは交通事故にあってしまい、現在は漫画家を引退されていますが、2015年に「岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ」展覧会が開かれるなど、今でも根強い人気を誇っています。

岡崎京子が人気の理由とは?


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明るいストーリーで大衆に人気のあるマンガ作品は、主人公が成長していくことが多いけれど、岡崎京子の漫画は正反対です。ストーリーが進むにつれ主人公がゆっくりと堕ちていくという鬱展開が特徴的。でもだからこそ、リアルな現実感を感じられて、時々語られる救いのある言葉が胸に響きます。それが一部のコアなファンを魅了してやまない理由なのかもしれません。

いじめられっ子高校生の話「リバースエッジ」


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死体を見て勇気が出る、という倒錯した感覚をもったいじめられっ子・山田と、食べては吐いて、を繰り返すモデルのこずえのストーリー。
闇を抱えた高校生たちの、ほの暗くて胸をグッサリとえぐってくるような話です。
読んでいて痛いたしさを感じながらも、なぜか強く心惹かれてしまいます。


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『ヘルタースケルタ―』の大ヒットで一気に知名度を上げた岡崎さん!この機会にぜひ、他の漫画もチェックしてみてくださいね!