CinemaGene(シネマジーン)

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『無伴奏』など人間の心理を描き出す 直木賞作家・小池真理子の映画化作品

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若者ならではの空虚感、あがき、痛みなど複雑な感情を描いた多くの作品をこの世に送り出している小池真理子さん。彼女の作品のいくつかは映画化され、高評価を得ています。小説ファンも納得するキャスティングと映像で表現された切なさで、胸がしめつけられるような映画を紹介します。

激動の時代を生きる若者たちの切ない四角関係を描いた『無伴奏』

1969年、学生運動が盛んな時代に高校3年生の響子(成海璃子)も、制服廃止を訴えるなどの活動を行っていました。しかし、時代に流されているだけの自分に疑問を持つ毎日でした。ある日、「無伴奏」という喫茶店で出会った渉(池松壮亮)と祐之介(斉藤工)、エマ(新藤新菜)と同じ時を過ごすようになった響子。次第に渉に惹かれていくのですが…。
原作の「無伴奏」は、作者である小池真理子さんの半自伝的作品です。
3月26日(土)より全国され、主演の成海璃子をはじめとするキャスト4人の渾身の演技が光る作品です。

人の生活を覗く快感、罪悪感、猜疑心に囚われる『二重生活』

大学の教授(リリー・フランキー)から修士論文のテーマとして、「尾行」を持ちかけられた珠(門脇麦)。尾行の対象は、偶然見かけた近所に住む男であり、自分とは全く繋がりのない人物(長谷川博己)。最初のうちはその相手を観察し記録するという目的だったものの、徐々に尾行という行為そのものにはまっていきます。浮気現場を目撃し、だんだん自分の恋人(菅田将暉)の行動さえも怪しく感じ始めます。
「覗いている」緊張感で、まるでサスペンスのようなドキドキを体験できる作品。2016年6月25日(土)から全国公開です。

芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した小説の映画化『無花果の森』

韓国の人気グループ・超新星のユナク主演のラブストーリーです。
雑誌記者のヨンホは、夫からDVを受けている泉(原田夏希)に取材を申し込みますが、あっさり断られます。しかしその後、暴力に耐えきれなくなった泉は家を飛び出して、住み込みの家政婦として夫から身を隠します。一方、芸能人の麻薬疑惑も追いかけていたヨンホは、何者かにはめられて警察に追われる身となります。ある日、偶然再会したヨンホと泉。2人は次第に惹かれあうのですが…。

体の関係を超えた究極の愛『欲望』

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出典:http://movies.yahoo.co.jp/

図書館で働く類子(板谷由夏)は、能勢(大森南朋)に妻子があるとわかっていながら関係を続けています。ある日、偶然出会ったかつての同級生・阿佐緒(高岡早紀)に結婚披露パーティーに誘われた類子は、そこで正巳(村上淳)と再会します。高校時代、事故で性的不能になってしまった正巳は、そのせいで当時類子との関係も先へ進むことができなかったのでした。しかし、再び出会った2人はますます惹かれあい求めいます。
三島由紀夫を愛読書とする2人の会話は、知的で純文学の香りがします。

公開作品が今後も目白押しな小池真理子さん原作の映画作品。
ぜひ劇場でその世界に触れてみてはいかがでしょうか。

『無伴奏』
R15+
2016年3月26日(土)より 新宿シネマカリテほか全国ロードショー
©2015 「無伴奏」製作委員会

『二重生活』
2016年6月25日(土)新宿ピカデリー他全国公開
(C)2015「二重生活」フィルムパートナーズ

『無花果の森』
6月14日(土)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開!
©2014『無花果の森』製作委員会

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