『ゴッドファーザー』の生みの親!巨匠・フランシス・フォード・コッポラの映画を堪能しよう

レコメンド

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いくつもの解釈にとれるストーリーや登場人物の心情を描き、難解と言われることの多いコッポラ作品。アカデミー賞をはじめとする世界中の様々な映画賞を獲得しています。永遠の名作『ゴッドファーザー』から監督最新作である『Virginia/ヴァージニア』まで、6つの作品を紹介しましょう。

言わずと知れた映画界の金字塔的作品『ゴッドファーザー』

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1945年のアメリカを舞台に繰り広げられる、マフィア同士の抗争劇。マフィアの頂点に立つコルレオーネ・ファミリーのドン(マーロン・ブランド)をめぐる争いと共に、ドンの息子、娘たちとの家族愛も描いています。
ドンが襲撃されたことをきっかけに、普通の暮らしから再度マフィアの生活に舞い戻る三男をアル・パチーノ、その恋人である両家のお嬢様をダイアン・キートンが演じています。長男にはジェームズ・カーン、弁護士にはロバート・デュヴァル、と、今も変わらず活躍している名俳優たちが出演しています。

Al Pacino sits in a chair in a scene from the film 'The Godfather: Part II', 1974. (Photo by Paramount/Getty Images)
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『ゴッドファーザー』は当時のハリウッド興行収入記録を打ち立て、第45回アカデミー賞で作品賞を受賞しました。1974年には『ゴッドファーザーPART II』が公開。こちらもアカデミー作品賞を受賞し、正編と続編でアカデミー作品賞を獲得した唯一の例として、映画界にいまだ輝きを放ち続けています。

2001年には再編集により公開された『地獄の黙示録』

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ベトナム戦争の戦場で行われている、数々の狂気的な行動を目にした大尉たちが、自らも平常心を失っていく様子、その狂った王国を支配しているカーツ大佐の暗殺などが描かれた作品です。
1979年の戦争映画で、日本でも大ブームとなりました。BGMで使用されたワーグナーの「ワルキューレの騎行」も印象的です。第52回アカデミー賞では8部門ノミネートされ、撮影賞と音響賞を受賞しました。また、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞など多くの賞を手にした作品です。
『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランド主演、ロバート・デュバル、ハリソン・フォード、デニス・ホッパー、マーティン・シーンなどが出演しています。

クラシックな重厚感が漂う元祖ホラー小説の映画化『ドラキュラ』

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亡き妻にそっくりな女性・ミナと出会ったドラキュラ伯爵。しかし、彼女は彼の正体を知り囚われている弁護士・ジョナサンの婚約者でした。脱出したジョナサンは、彼女を守るために戦うことを決心します。
妻とミナの二役を演じたウィノナ・ライダーをはじめ、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーヴスなどが出演しています。主役のドラキュラには『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』などでシリウス・ブラックを演じたゲイリー・オールドマンが扮しています。
衣装担当は日本人デザイナーの石岡瑛子です。彼女は『地獄の黙示録』のポスターも手掛けていました。そして、第65回アカデミー賞ではこの『ドラキュラ』で衣装デザイン賞を受賞しています。

音楽、タップダンス…華やかなショーも見どころ『コットンクラブ』

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1920年代のニューヨーク。コルネット奏者ディキシーは、ギャングのボス・ダッチの命を助けたことをきっかけに彼に気に入られますが、そこから逃れるために高級ナイトクラブ「コットンクラブ」への出演を望みます。しかしそこは、黒人のみが立つことのできるステージだったのです。その後、クラブのオーナーの口利きでハリウッド映画に出演することになったディキシーは成功し、ダッチの愛人であるヴェラとの恋もうまくいきはじめるのです。
1994年の作品で、脚本・原案をコッポラ監督自身が手掛けています。主演のリチャード・ギアをはじめ、ダイアン・レイン、ジェームズ・レマー、ニコラス・ケイジ、ローレンス・フィッシュバーンなどが出演しています。

正義感あふれる弁護士の選んだ道は?『レインメーカー』

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弁護士を目指すルーディは、ある弁護士事務所で働くことに。しかし、その経営者であるルーザーは悪事を働き行方をくらませ、ルーディは小さな事務所を立ち上げます。そして、白血病患者への保険金支払いをめぐり、保険会社と争いますが…。正しい世の中を、という彼の志とは裏腹に弱い者が不利な現状を目の当たりにするのでした。

1997年、監督、脚本作品です。『オデッセイ』で火星に一人残された男を熱演したマット・デイモンが、若手弁護士で主演しています。

暗くて美しい世界観を堪能できる『Virginia/ヴァージニア』

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現実と夢の世界、現在と過去を行き来して進むストーリー。売れない作家のボルティモア(ヴァル・キルマー)は、保安官に殺人事件を題材に新作を書かないかと持ちかけられます。その町では過去に、多くの子供たちが殺される惨劇が起きていました。ボルティモアは夢の中でエドガー・アラン・ポーに導かれ、事件の真相を追います。
「真夏のゴシックミステリー」と銘を打ち、2011年に公開されたコッポラ制作、脚本の作品です。夢のシーンでは、モノクロに赤などのキーカラーが効果的に使われていて幻想的な世界が堪能できます。そして、物語のカギを握る謎の少女(エル・ファニング)は妖艶で美しく、神秘的な映画の世界観を作り上げています。

『ゴッドファーザー』をはじめ、壮大なで重厚感のあるストーリーが魅力的なコッポラ作品。次の休日は存分にコッポラの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。