これぞまさにフランス映画。巨匠ジャック・ドゥミが生み出すカラフルで魅力的な映像世界

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『シェルブールの雨傘』と言えば、映画好きなら一度は耳にしたことのあるタイトルではないでしょうか。今なお上映され続ける名作を生み出したのが、フランス映画の巨匠、ジャック・ドゥミ。彼が描き出す、カラフルで魅力的な映像世界をご案内いたします。

ジャック・ドゥミの映画人生の始まりは

ローラ
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幼少のころから人形や幻燈を作ってみたりと、創作の世界に興味を示していたジャック・ドゥミは、1949年にパリの写真映画学校へ通い始めます。その後、助監督などを務めながら、いくつかの短編作品を世に送り出しました。1960年に初の長編作品『ローラ』を発表し、高い評価を受けます。

今なお人々を魅了する色彩と音楽『シェルブールの雨傘』

シェルブールの雨傘2
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ジャック・ドゥミと言えば、このタイトルを思い出す人は多いのではないでしょうか。セリフはすべて音楽にのせられた斬新な形のミュージカル形式の作品で、作中に登場するカラフルな雨傘は、一度見たら目に焼き付いて離れません。ストーリーは1組の恋人たちの出会いと別れ、そしてそれぞれのその後を印象的に描くという、まさにこれぞフランス映画。第17回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝きました。

豪華な出演者がそろった『ロシュフォールの恋人たち』

ロシュフォールの恋人たち
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『シェルブールの雨傘』で主演を務めたカトリーヌ・ドヌーヴなど、豪華な出演者がそろった本作。音楽も『シェルブールの雨傘』でコンビを組んだ、ミシェル・ルグランが担当しています。フランス西南部の海辺の街ロシュフォールを舞台に、様々な恋人たちの恋模様をミュージカル形式で描きました。

幻の作品『ベルサイユのばら』

ベルサイユのばら
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フランスを舞台にした池田理代子の漫画「ベルサイユのばら」の映画化も務めたことがある、ジャック・ドゥミ監督。実は本作品はフランスでは上映されず、幻の一作となっています。フランス政府の協力により、ベルサイユ宮殿での撮影が特別に許可された貴重な作品でもありますが、原作と大幅にことなるストーリー展開だったためか、興行収入はあまり振るいませんでした。

遺作『想い出のマルセイユ』で名コンビ復活


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『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』で、コンビを組んでいた音楽のミシェル・ルグランと再びコンビを組んで製作したミュージカル映画が、『想い出のマルセイユ』です。マルセイユ・オペラ座で自身の半生を描いたミュージカルに出演するために帰郷した、イヴ・モンタンの周囲で巻き起こる悲喜を描いた作品で、これがジャック・ドゥミの遺作となりました。

これぞまさにフランス映画。巨匠ジャック・ドゥミが生み出すカラフルで魅力的な映像世界いかがでしたでしょうか?フランス映画はなんとなく難しそうだと感じていた方も、このカラフルな世界に一歩踏み入れて、新たな映画ライフを楽しんでみては?