1990年、アメリカ・ケンタッキー州で生まれたジェニファー・ローレンス。演技の訓練は受けたことがなかったにもかかわらず、オーディションでは絶賛され女優の道に。17歳でデビューし、2010年には『ウィンターズ・ボーン』で主演。2012年『世界にひとつのプレイブック』ではアカデミー主演女優賞を獲得しました。
そんな天性の才能を持つ、ジェニファー・ローレンスが出演する作品を見てみましょう。
ある一族の少女の旅の先にあるものは?『ウィンターズ・ボーン』
17歳のリーは小さな弟、妹を世話し、辛い日々に精神を病んでしまった母の代わりをしていました。ドラッグに関わっている父は失踪し、もし戻らないならリーたちは家を奪われてしまいます。そこで、リーは父を探すために親戚を訪ねてまわるのでした。しかし耳に入ってきたのは、父はすでにこの世にいないという話だったのです。
ジェニファーは姿を消した父親を探す17歳の少女リーを好演。アカデミー賞主演女優賞をはじめ多くの賞にノミネートされ、若手女優の中では突出した人気を得ました。
過去に戻って未来を変える『X-MEN:フューチャー&パスト』
ミュータントという特殊能力を持つ者と、人類が敵対している世界。さらにセンチネルというロボットたちの軍隊が彼らを脅かしていました。そこでプロフェッサーXとマグニートーは、人の魂を過去に送ることができる能力を持つキティと協力して、ウルヴァリンを1973年に送ります。ウルヴァリンはそこで若きプロフェッサーXとマグニートーに出会い、センチネルが誕生するきっかけとなった事件を止めようと計画します。そのために捕えられたミスティークは、未来で起こる出来事を聞かされますが…。
ジェニファー演じるミスティークは、青い体に赤い髪、黄色の瞳で、何にでも変身することができる能力の持ち主。シリーズ5作目『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から、ジェニファー版ミスティークとなりました。そして、7作目である『X-MEN:フューチャー&パスト』にも出演。2016年8月11日(木)に日本で公開予定の、最新作『X-MEN:アポカリプス』を最後にジェニファーはミスティーク卒業となります。こちらもお見逃しなく!
少年少女たちが殺しあう世界『ハンガー・ゲーム』
出典:http://entertainment.time.com/
近未来のアメリカ。富裕層と貧困層の差別化はひどく、富裕層はハンガー・ゲームと呼ばれるイベントに興じていました。それは、貧困層の各地区から選ばれた12歳から18歳までの男女が、与えられたエリアの中で最後のひとりとなるまで殺しあうというゲーム。生き残った者には多額の賞金が出ます。そして、選ばれてしまった幼い妹の代わりに出場することを選んだカットニスは得意の弓矢を武器にして、次々と難関をくぐりぬけるのでした。
『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』までの全4作品でその成長を見せてくれるカットニスは、映画のヒットと共にジェニファーの代表的なキャラクターとなりました。
アカデミー賞主演女優賞を獲得した代表作!『世界にひとつのプレイブック』
妻の浮気が原因で精神的に病んでしまったパットは、結婚式の音楽を聴くと情緒不安定に。それが原因で退院後にもトラブルを起こしてしまいます。いまだに妻との間には愛があると思い込み、彼女に連絡を取ろうと必死です。そんな時、妻の友人の妹であるティファニーと知り合います。彼女もまた、夫を亡くしたせいでセラピーを受けている身でした。そして、パットの妻に手紙を渡す代わりに、一緒にダンスをするよう持ちかけます。初めはしぶしぶだったパットですが、いつしかダンスの楽しさに気づき、ティファニーにも惹かれていくのでした。
ジェニファーは心を病んだ未亡人を好演。抑えた思いが溢れる演技が素敵です。この作品でアカデミー賞主演女優賞を獲得。名前が呼ばれ壇上に上がるときに転びかけ、ヒュー・ジャックマンが駆け寄るというアクシデントは有名。
さらに翌年のアカデミー賞では堂々たるプレゼンターもやり遂げています。
実話を元に映画化された衝撃の詐欺事件を描く『アメリカン・ハッスル』
1987年。アーヴィンは愛人・シドニーを相棒とする詐欺師。とある絵画詐欺でアーヴィンを逮捕したFBI捜査官のリッチーは彼に取引を持ちかけ、それが成功すれば自由にすると約束します。その取引とは、おとり捜査でカジノ経営に絡む大物たちを逮捕するというもの。2人は計画を実行に移しますが、アーヴィンの妻・ロザリンがその邪魔をし始めます。
『世界にひとつのプレイブック』に続き、翌年には『アメリカン・ハッスル』で助演女優賞にもノミネートされました。演じたのは、若くて魅力的だけれど難癖のあるアーヴィンの妻・ロザリン。その悪妻ぶりは強烈過ぎて笑っちゃうほど。アーヴィンの愛人・シドニーとのトイレで過激に一騎打ちするシーンは必見です!
クリスチャン・ベール、ジェレミー・レナー、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムスといった、ここ数年の作品で特に存在感を見せているスターたちと共演した話題の映画です。
出典:http://www.thedailybeast.com/
様々な役柄を演じ分けながらも、どれもが自然体でジェニファーらしいと思わせるところが彼女の魅力なのかもしれません。確かな演技力を持つジェニファー・ローレンスの作品に、あなたも触れてみてはいかがでしょうか?
『ウィンターズ・ボーン』
PG-12
©2010 Winter’s Bone Productions LLC.
『X-MEN:フューチャー&パスト』
©2014 Twentieth Century Fox.
『ハンガー・ゲーム』
PG-12
©2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED
『世界にひとつのプレイブック』
©2012 SLPTWC Films,LLC. All Rights Reserved.
『アメリカン・ハッスル』
©2013CTMG