岩田剛典×山本美月、映像化不可能と言われた作品に挑んだ苦労を語る…!映画『去年の冬、きみと別れ』完成披露試写会&舞台挨拶!

イベントレポート

1月25日(木)新宿ピカデリーにて、映画『去年の冬、きみと別れ』の完成披露試写会が行なわれ、岩田剛典(三代目J Soul Brothers)さん、山本美月さん、瀧本智行監督、原作者の中村文則さんが登壇しました!

会場が暗くなるとスクリーンには迫力たっぷりの予告映像が流れ、会場は一気に冬きみの世界観に…!主題歌とともにキャストのお二人、瀧本監督、中村さんが登場すると、会場は大きな拍手に包まれました。最初の挨拶で岩田さんは「こんなにも完成披露試写会で緊張する作品もありません。」と緊張を露わにし、山本さんは「口が滑りがちなので頑張ってネタバレにならないように、それでもちょっと多く喋れるように頑張ります。」とコメントし、会場の緊張を和らげました。

とにかく騙されまくり!映像化不可能と言われた原作について――

中村サスペンスの最高傑作との呼び声も高く、目の肥えた書店員たちに「この小説は化け物だ」言わしめた話題作が原作の『去年の冬、きみと別れ』。原作を読んだ感想について尋ねられると岩田さんは「騙されました。結末を知ったときに、また最初から何度も読み返したくなるような作品でしたし、僕はラストの終わり方に衝撃を受けましたね。」と語り、「原作の小説ならではの描写といいますか、トリップ・伏線といったものが、実際に映画化されたときにどういう映像作品としてまとまるのかと、自分でもとても興味がわきました。」と映像化への期待を覚えたことを述べました。

原作者である中村さんも映像化の話を聞いた際には、映像化不可能と言われていた小説がどうなるのかとても興味がわいたそう。“映画”としてご覧になった感想は?という質問に「まず脚本を見たときに、この手があったかというふうにすごく驚いて、僕の映画を見てみたいと思い、映像化を承諾しました。実際に映像を見させていただいたときに、原作の核を見事に捉えてくださっていて、原作者ということを忘れ一観客として見入ってしまいました。」と映画を大絶賛。それに対し岩田さんは「僕は原作を読んで騙されたので、映画で騙し返せてよかったです(笑)」と秀才なコメントで答えました。

山本さんは「ある程度説明を受けて読んだんですけど、すっかり忘れていて完全に騙されました。中盤ですごいことが起こるんですけど大丈夫?って思っちゃいました。」と語り、キャストも原作者も騙されまくりだったことが明らかになりました!

監督の細かなこだわりに苦労が絶えなかった撮影現場…

とにかく演技について指導が細かかったという監督。岩田さんは「撮影期間中は暗く深い長いトンネルをずっと走っている気分でした。」と当時の心境を語り、「僕は監督が夢に出てくるくらい(笑)それくらい現場に役柄に没頭できた作品は今回が初めてといいますか。それだけ作品のパワーというか、役柄に自然に取りついていたかのような、そういう感覚もありましたね。」と振り返りました。

山本さんは「もうとにかく細かくて…(笑)ある程度考えてお芝居をしても、本当に全部細かく細かく、指先の動きとかまで言われるので、途中ちょっと嫌になったりも…(笑)それぐらい大変だったんですけど、最後のほうで一回だけほめてくれたことがあって、すごく嬉しかったです。」と撮影時の苦労を語りました。

小さな仕草一つも重要となってくる本作品。監督は「映画を見ていただけるとわかると思うんですけど、お二方ともすごく難しい役なんですね。いろんな顔を演じないといけない役柄で、その時々の感情だったりに嘘があっちゃいけないということがありつつ、騙さないといけないというせめぎ合いで、非常に微妙なニュアンスを要求される芝居だったので、お二方ともすごく大変だったと思うんですけど、見事に演じきってくれたなと思ってます。」とキャストの二人について称賛。

さらに本作においてキーとなる天才カメラマン・木原坂を演じた斎藤工さんについても「お二人には事細かにいろんなことを要求したんですけど、斎藤さんにはほとんど何も言わなかったと思いますね。最初にカメラの前に立った瞬間に、あ、木原坂がここにいるっていう感じがあったので。」と実力の高さを評価。「ご覧いただければ分かると思いますが、新たな悪役像というかな。とても自然で、見終わってきっとちょっと愛せるんじゃないのかなっていうふうに思います。この役は斎藤くん以外考えられないんじゃないかっていうくらい適役だったと思います。」と大絶賛していました。

そんな木原坂と対峙する耶雲を演じた岩田さんは「迫力満点でした。対面するシーンも多かったですし、木原坂としての斎藤さんの目の奥にある闇みたいなものに、僕は本番中何度もゾッとすることがあって。本当にその現場の中でずっと木原坂でいてくださったので、自分も演じるうえですごく助けていただいたなと思ってます。」と、斎藤さんへの感謝を述べました。

意外な一面が明らかに!キャスト陣が去年の冬、別れたものとは!?

映画のタイトルにちなみ、去年の冬別れたものについて尋ねると岩田さんは「僕はよく足の指を机の角だったりにぶつけるんですけど、夏頃に右足の親指に大きな血豆をつくってしまって。それが冬になってようやく色のついている部分を爪切りで全部きることができました!」と予想外のエピソードを披露。

一方、山本さんは「よく取材のときに、美の秘訣とかありますかって言われるんですけど、本当に何もしていなくて。そんなことないでしょって言われるのが嫌なので、何もしてないと言う自分と別れました!」と話し、ジムに行き始めたことを公表。「今は何もしてなくないです(笑)」とアピールしました。

あっという間にイベントは終盤に。最後に岩田さんが「見た方全てが裏切られる、騙される、そんなサスペンスになっています。これからスクリーンの中で起こること、一瞬たりとも目を離さずにお楽しみください。自分は本当に瀧本監督のディレクションのもと、精一杯演じさせていただきました。本当に魂を込めた作品です。これからどんどんこの作品を盛り上げていけたらと思いますので、ぜひ感想など口コミやSNSなどいろんなところで広がっていってくれたらなと切に願っております。」本作ヒットへの意気込みを語り完成披露舞台挨拶は終了しました。

キャスト&監督が全身全霊をかけ挑んだ作品、映画『去年の冬、きみと別れ』は3月10日(土)公開です!

『去年の冬、きみと別れ』ストーリー

最愛の女性との結婚を控えた新進気鋭の記者、耶雲(岩田剛典)が狙った大物は、猟奇殺人事件の容疑者、天才カメラマンの木原坂(斉藤工)。真相に近づく耶雲だったが、木原坂の危険な罠は耶雲の婚約者、百合子(山本美月)にまで及ぼうとしていた――。

『去年の冬、きみと別れ』公式サイト
岩田剛典
山本美月 斎藤工・浅見れいな 土村芳/北村一輝
原作:中村文則『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎文庫)
主題歌:m-fro「never」(rhythm zone / LDH MUSIC)
監督:瀧本智行 脚本:大石哲也 音楽:上野耕路
制作:映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 配給:ワーナー・ブラザーズ映画
©2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

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