【シネマジーンの映画ノート】『空飛ぶタイヤ』レビュー

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これぞ池井戸!爽快な逆転劇

やっぱり最後に起きる逆転が最高に気持ちいい!希望の光が見えても、またその光が消えてしまったり、なかなかうまくはいかないのですが、最後はぱっと一気に明るい光が差す。それまでの理不尽とか権力とか、そういう要素をきれいさっぱり吹き飛ばしてくれるんです。映画の中には「こういうの分かるなぁ…」と、社会で働く人なら共感できるポイントがあちこちに散りばめられていて、何気ない会話とかすごくリアルだったりします。赤松がホープ自動車を訪れるシーンなんかは、本当に相手が大企業であると実感させられますね… だから気付いたらすっかり感情移入してしまっていて、最後の大逆転が起きたとき、まるで自分のことのように大きくガッツポーズをしてしまうような勢いがあります。

そんな大逆転にたどり着くまでにあるのが、小さな逆転。まず鍵となるのは序盤で繰り広げられる門田(阿部顕嵐)のシーン。あることを理由に門田は赤松と一時的に距離を取ることになるのですが、あるもののおかげでもとに戻ることができるんです。見た目は金髪で、少し尖った態度の門田ですが、多くは語らず、行動で示すところがとても男らしくかっこいい。“若いから”とか、本当にそういうのって関係ないなと。

それから野村(柄本明)や相沢(佐々木蔵之介)との出会いも赤松にとっては小さな逆転。この二人との出会いは物語が大きく展開していくきっかけとなります。私がこのシーンを見て感じたことは、熱意を持っていれば、それを受け取ってくれる誰かが必ずいるのだということ。日々の中で、何のために一生懸命やっているのか?、果たしてこれは意味のあることか?と感じる日もきっとあると思います。でも熱意って人の心を動かすことができるんですよね。だから熱意を持って取り組んでいれば、どこかで誰かが見てくれていて、助けてくれる。熱意ってすごく大事なものだと実感させられましたね。

男たちの熱い姿を語ってきましたが、そんな男たちを支える女性の強さも描かれていたり、同じ目的に向かって“チーム”として支え合い、信頼し合う関係性など、とにかく見どころが満載の本作。ぜひその勢いや緊迫感、そして大逆転の爽快さを映画館で感じてみてくださいね!映画『空飛ぶタイヤは』6月15日(金)より絶賛公開中です。

『空飛ぶタイヤ』ストーリー

ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、車両の欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社のホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)に再調査を要求。同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査を開始する。それぞれが突き止めた先にあった真実は大企業の“リコール隠し” だった。果たしてそれは事故なのか、事件なのか。男たちは大企業にどう立ち向かっていくのか。正義とはなにか、守るべきものはなにか。日本を代表するオールスターキャストによる世紀の大逆転エンタテインメント!

『空飛ぶタイヤ』公式サイト
長瀬智也
ディーン・フジオカ 高橋一生
深田恭子 岸辺一徳 笹野高史 寺脇康文 小池栄子 阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.) ムロツヨシ 中村蒼
原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社文庫)
監督:本木克英 脚本:林民夫 音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」(タイシタレーベル/スピードスターレコーズ)
企画・配給:松竹
『空飛ぶタイヤ』大ヒット公開中!!
(c)2018映画「空飛ぶタイヤ」製作委員会

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