一同大絶賛の映画がついに日本で初お披露目!監督が語るキャスト陣の魅力とは?映画『未来のミライ』ジャパンプレミア

イベントレポート

黒木、監督からのコメントに「よく眠れそう」
監督が語るキャストの魅力とは?

――今日はキャストのみなさんがお集まりということで、監督からみなさんの魅力を伺いたいと思います。まずは上白石さんから…!

細田監督「今回の4歳の男の子を演じるのが、まさか18歳のかわいらしい人だなんて思ってもいませんでした。もっとリアルというか、7~8歳くらいか、あるいはアニメの伝統でもある大人がやるもんだと思い込んでいたんですけど、オーディションでくんちゃんの役が上白石さんだって気がついたときには自分でもびっくりしました。そのくらい違和感なくみなさんに観ていただけると思うので、ぜひ確かめてみてください。素晴らしい出会いだったなと思います。」

上白石「監督と一緒にお話ししたり、一緒に取材とか受けていると、泣きそうになるくらいすごく褒めていただいて… まだ私は夢の途中というか、目指している途中ではあるんですが、監督から温かいお言葉をいただくことで、すごく背中を押してくださる感じがします。私も監督のことが大好きで、監督の作品が私の人生観を毎回変えてくださるので、こういう形でご一緒できてすごく光栄です。」

――そして黒木さんの魅力も改めて…!

細田監督「黒木さんとは6年前に『おおかみこどもの雨と雪』で初めてお会いして、そのときから“なんてすごい人がいるんだ…!”というふうに思いました。今回6年経って、またヒロイン役をお願いすることができて、本当に光栄です。日本を代表する女優さんの一人なのに、6年前と変わらずに初々しさを失わず、すごく新鮮で素晴らしいと思います。」

黒木「恐縮です…!ありがとうございます。よく眠れそうです…!(笑)最初のオーディションを今でも覚えていて、すごく楽しかったんですよね。まさかこういうふうに、また一緒にやれるなんて、すごくありがたいですし、こうやって褒めていただいて、さらに頑張らなくちゃなと帯を締め直した次第です。いつもいつも新しい発見もありますし、すごく勉強になります。」

――細田組初参戦となる星野さんはいかがでしょうか?

細田監督「星野さんにお父さん役をやってもらえて、本当に幸運だなと思います。お父さんの複雑な状況を演じるっていうのはすごく難しいですし、お父さん自身が何かを探して追い求めるかのような、そんなお父さん像が星野さんに演じてもらうことで、表現されている以上に魅力的に感じました。楽しく演じてくださって光栄ですし、素晴らしかったです。」

星野「とにかく演じていて、声を出していて楽しかったです。みんなで一緒に録音することができたんですけど、家族のシーンとかも並んでできて、その中で監督が毎シーンごとにブースに入ってきてくれて説明してくださったり、それぞれの気持ちとかも細かくお話してくださって。「僕が家庭の中でこうなったときはね」って自分のお話をしてくださるんですよ。そういうセンシティブなお父さんの気持ちを監督自身が話している言葉とか、麻生さんに対して話している横顔を見ていたりすると、自然と気持ちが分かってくるというか。僕は独身で子供がいるわけでもないので、そこの気持ちを分かっているとは言えないんですけど、でも細田さんを見て“お父さんってこういう人なんだろうな”と思いながら演じたので、それを言ってもらえて良かったなとホッとしました。」

――麻生さんについてはどうですか。

細田監督「久美さんはいろんな人が“一緒に仕事がしたい”と思うような人なんですよね。幸せな気持ちで良い仕事をするというのを現場でしてくれるというか。今回のお母さんは字面だけだとズバッとしているところがあるんですけど、久美さんにかかると、ズバッと言いながらも、ふわっと優しい感じでまとめてくださって、そういうかわいらしさが随所にありました。」

麻生「いやぁ、そんなこと言っていただけて今すごく嬉しいです。自分の声は少し特徴があるから、不安だったんですけど、今そうやって言っていただいたので、その話はやめておこうと思います(笑)今回お母さんをやらせていただいて、台本のセリフの意味通りの感情が出すぎてしまったところがあったんですけど、先程星野さんが言っていたみたいに、監督が毎回ブースに入ってきてくださって、夫婦の場面とかですごく的確なアドバイスをくれたので、少しずつお母さんに近づけたかなという感じがしました。」