一同大絶賛の映画がついに日本で初お披露目!監督が語るキャスト陣の魅力とは?映画『未来のミライ』ジャパンプレミア

イベントレポート

――上白石さんは改めてこの作品をご覧になっていかがでしたか?

上白石「私もカンヌで初めて最初から最後まで監督の隣で観たんですが、まずは周りの方というより自分の反応が気になって。自分で言うのもなんですが、本当に素晴らしい作品ですし、海外の方からも素晴らしい反応をいただいたので、早くこれを日本のみなさんに観ていただきたいなってずっと思っていました。」

――黒木さんはいかがですか?

黒木「本当におもしろくて、私は兄弟がいて、お姉ちゃんのほうなので、急に現われた弟が、お母さんたちの気持ちを持っていってしまうという切なさだったりとか、くんちゃんの気持ちがすごく分かったというか。成長していって自分というアイデンティティを持って、一人の人間として弟を見れるようになった姿が本当に感動しましたし、お父さんとお母さんの夫婦の会話だったりとかも、自分の未来を想像したりしていて、本当におもしろかったですね。どこまで言っていいのかよく分からないですけど…(笑)」

――そうですよね(笑)

黒木「今すごくわぁって言っちゃいそうだったんですけど(笑)本当にいろんな人が感動できるし、共感できると作品だなと改めて思いました。」

――監督、観ている方の立場によっても見え方が少し変わってくるという部分もあるんでしょうか?

細田監督「そうですね。例えば今子育て中の方もそうですし、兄弟がいる方もそうですし、子供の頃の思い出と重なるところもあったり、みんなそれぞれいろんな見方ができると思います。」

――さあそして、星野さんは本作をご覧になっていかがでしたか?

星野「ものすごい作品を監督は作られたんだなっていうのと、それに参加できてとても幸せだなと思いました。僕は家族を描いている作品がすごい好きで、監督も家族というテーマをいろんな角度から描かれていると思うんですけれども、今世界中で多様性のある家族が描かれていて、血が繋がっていなくても家族になれるという作品が、映画でもドラマでも本当にたくさんあって。それが今の僕たちが抱える問題意識の現れだと思うんですけど、実はそういう家族というものを監督は数年前に『バケモノの子』でもう描いているんですよね。今回の作品は血が繋がっている家族も、家族になるって大変だということだったり、家族って何だろうというところからスタートした登場人物たちが家族になっていくというお話なので、家族映画の最先端なんだなと作品を通して改めて思いました。」

――星野さんは家族をテーマにした曲も手がけられていますけれども…!

星野「知ってるんですか!?ありがとうございます!」

――当たり前じゃないですか!大好きです!(笑)

星野「ありがとうございます!僕も大好きです!(笑)「family song」という曲が絶賛発売中ですので!(笑)」

(笑)

――やはり“家族”というのが星野さんの中で大きなテーマということで

星野「自分もすごくそういう気持ちを抱えていて、血が繋がっていなくても家族になれるんだっていう気持ちとともに、血が繋がっているということが家族の根本にはならないとも思っていたので、それが楽しく世界中の人に伝わるように描いているのがすごいなと思います。」

――麻生さんはいかがでしょうか?

麻生「くんちゃんの家族と私の家族で家族構成がすごく似ていて、男女は逆なんですけど、犬も一匹いて、今回この作品で犬の気持ちも描かれていて、私の中ですごくグッときました。とにかく分かることばかりというか、共感することばかりなんですよね。“共感する”ってなんて気持ちいいんだろうとも今回思ったりして、後半にいくにつれて涙が止まらなかったですし、心が揺さぶられまくりました。すごく普通の家族と日常をベースに、この作品は作られていると思うんですけど、細田さんの手に掛かると、普通でありつつも普通じゃなくなっていくというか、もう本当に細田マジックだなと思いながらずっと映画を観ていて、自分が関わっているのに、全然知らないお話を観ているかのように楽しんでいる自分がいました。」

――監督、“共感”というキーワードに関してはいかがですか?

細田監督「僕は久美さんと家族ぐるみで仲良くさせてもらっているというのもあって、今回のお母さん像の着想というか、モデルの一部みたいなところもあるので。今日も久美さんのドレス姿を見て、映画の中でもこういうお母さんだよなって!リアル女神という感じで、また星野さんと並んでると白黒の対比で、すごいコントラストというか、素敵です…!」