アドレナリンが出る感覚を味わった現場 ドラマ&映画「賭ケグルイ」#1 中川大志インタビュー

インタビュー

政財界の有力者の子女が多数通う私立百花王学園。ここで生徒たちの階級を決定するために行われているのが――ギャンブル。勝ったものは支配する側に立ち、敗れたものは“ポチ”や“ミケ”と呼ばれる家畜となる。そんな学園を舞台に、リスクを負うことに快感を覚える“賭ケグルイ”の少女・蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ/浜辺美波)が、生徒会と繰り広げる極上の心理戦を描いたギャンブル・エンターテインメント「賭ケグルイ」。

CinemaGeneでは3回にわたって、ドラマ&映画「賭ケグルイ」に出演するキャストのインタビューをお届け!#1はドラマ版「賭ケグルイ season2」に登場する、冷酷さと計算高さを併せ持つ生徒会の会計担当・豆生田楓(まにゅうだ かえで)役を演じた中川大志さん。豆生田のキャラクターにちなんだ様々な質問に答えていただきました!

――今回のドラマ「賭ケグルイ season2」では、season1で夢子に刺客を送り続けてきた豆生田が、ようやく夢子と対峙してバトルを繰り広げます。season2の豆生田を演じるうえで意識したことは何でしょう?

大事にしたのは、豆生田が何を背負って夢子との勝負に臨んでいたかということ。生徒会に対する思いや、生徒会長になりたいという欲望は、彼自身が実際にギャンブルをして追い込まれることで、さらに表面上に浮き出てくるんじゃないかと思ったんです。だから豆生田の生い立ちであったり、なぜトップに立つことに執着しているのか、といった台本に書かれていない部分を、自分で想像したり、監督と話し合いながら作っていきました。

――本作には緊迫したシーンが多いですが、お芝居で大変だったことはありますか?

声ですね。普段話すときよりも太めの声でセリフを言うようにしていて、常にその声を出し続けないといけないのが大変でした。結構のどがやられた気がします(笑)

――撮影が行われたのは昨年の8月中旬頃から10月にかけて。特に8月は連日40度近い猛暑が続き、現場には巨大扇風機が導入されていたとか…!

セットの中は人が多くて、熱気がこもってしまうほど本当に暑かったです。芝居自体にもとてもエネルギーを使うので、思わず途中でクラクラしたこともありました。でも追い込まれた状況下で演じるって意外と楽しくて…!ハラハラするストーリーと現場の緊張感が似ていたので、豆生田を演じるうえでとても助けになりました。

――みなさんの熱量が画面越しにも伝わってきて、とても刺激的な現場だったんだろうなという印象を受けました。

「賭ケグルイ」のように人生を賭けたゲームをすることも、あれほど追いつめられて感情を爆発させることも、僕らの日常生活ではないじゃないですか。だから今回のように役や作品を通して体験してみて、芝居をしながらアドレナリンが出ているのを感じましたし、まさに入り込んでいるなという感覚があって気持ちよかったです。演じきったあと、すごく達成感がありました。

――中川さんと豆生田との共通点は何かありますか?

自分のやりたいことは絶対叶えたいし、欲しいと思ったものは何としてでも手に入れたいところかな。豆生田ほど手段を選ばずという感じではないですが、共感できました。

――そんな中川さんが、今猛烈に手に入れたいものは?

新しいカメラ!ずっと狙っているやつがあるんです!

――なるほど…!普段カメラではどんな写真を撮っていらっしゃるんでしょうか?

人物が多いですね。現場にも持って行って、よく共演者やスタッフさんを撮っています。

――“撮る”というと、写真以外に映像もありますよね。映像を撮ることにも興味があったり?

あります!“作る”ことが好きで、機材とか技術的なことへの興味も強いので、役者としてだけではなく、機会があれば監督、プロデューサー、録音とか、いろいろ経験してみたいです!

――挑戦してみたい分野が幅広くて驚きました!俳優業も含め、表現するうえで普段から大事にしていることはありますか?

芝居は自分が見て、聞いて、感じたものから生まれると思っていて、表現することがアウトプットだとしたら、自分にとっては体験することがインプットですね。いろいろな人と会ったり、行ったことのない場所に行ったり、気になったことは何でもやってみるタイプなので、もはや人生そのものがインプットのような感じかもしれません。