プレッシャーとの闘いを経て成功を実感 映画『愛唄 -約束のナクヒトー』飯島寛騎インタビュー

インタビュー

2017年に大ヒットを記録した映画『キセキ ―あの日のソビト―』のチームが贈る、GReeeeN×映画第二弾『愛唄 ―約束のナクヒト―』。GReeeeN自らが脚本に携わり、実話から着想を得て紡いだ本作は、ある日突然余命宣告をされた主人公・トオル(横浜流星)が、元バンドマンの旧友・龍也(飯島寛騎)との再会や、偶然見つけた“詩”の作者である伊藤凪(清原果耶)との出会いによって、生きる勇気をもらい、今を全力で駆けていく物語。

本作で、トオルの旧友・龍也を演じた飯島寛騎さんにインタビュー!習得するまでに苦労したというギターについてのエピソードや、飯島さんが影響を受けた曲など、たっぷり語っていただきました。

――まず本作への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

本当に嬉しかったです。ちょうど僕が仮面ライダーをやっていた頃に、第一弾の『キセキ』が公開していて、よく撮影現場近くの映画館で『キセキ』のポスターを見かけました。そのとき映画館に観に行って、すごく素敵な映画だったので、第二弾の『愛唄』に自分が出演できると聞いたときはすごく驚きました。今回演じた龍也は元バンドマンで、「愛唄」の誕生に関わる役どころです。龍也のキャラクターが周りの人に影響を与えて、物語が動いていくので、いつも以上に気合を入れて撮影に臨みました。

――役を演じるうえで意識したことは?

一つ一つのセリフをストレートに伝えるよう意識しました。それから龍也は、自暴自棄になっているトオルを明るいほうへと引っ張っていく存在なので、“今を全力で楽しむ”“人生楽しんだもん勝ち”という気持ちを大事にしながら演じました。

――共演者の横浜さん、清原さんとは、撮影現場でどのように過ごしていましたか?

撮影期間中はトオル、凪、龍也として3人に専用のスマホが渡されていて、よくお互いに変顔を撮り合っていました(笑)それ以外にも写真や動画をいっぱい撮っていましたね。あとは二人からよくイジられて、僕がオチになることも多かったです。二人ともリアクションに困ると僕のほうをチラッと見て、助けを求めてくるんですよ!(笑)

――和気あいあいとした感じですね!

二人とは本読みを何回もしたり、長い時間を共有してしっかりと関係性を築くことができました。それが映画にも反映されているんじゃないかなと思います。

――今回、脚本にはGReeeeNも参加していますが、飯島さんはまさに“GReeeeN世代”なんじゃないでしょうか?

GReeeeNさんは言わば僕の青春です。10代の頃は「愛唄」をはじめ、「キセキ」「オレンジ」「花唄」「遥か」など、本当にいろいろな曲を聴いていました。今でも曲を聴くと、当時の出来事や、仲が良かった友達のことを思い出します。そんなGReeeeNさんが手がける作品に携わることができて嬉しいですし、本作を通して以前よりも「愛唄」への思い入れが深まったように思います。

――GReeeeNの曲とともに青春時代を過ごした友達から、本作への出演について反響はありましたか?

一度札幌で仕事があって、そのときに地元の友達とごはんに行ったんです。みんな「絶対『愛唄』見るわ!」とか、「予告見たら、いつものお前となんか違った!」と言ってくれて、とてもありがたかったし、嬉しかったです。

――劇中では初めてギターと歌に挑戦されたそうですね。レッスンにも通っていたとお聞きしましたが、練習期間はどのくらいだったのでしょう?

1か月半くらいですね。ギターに関しては今までまったく触ったことがなかったので、とても大変でした。コードを覚えるところから始まって、“Fの壁”と言われる難しいコードにもぶつかり、苦労しました…

――一からの挑戦となると、やはりとても大変ですよね。とはいえ、練習を重ねていくうちにできることも増えていったかと思います。そこに楽しさは感じましたか?

練習中は正直そこまで余裕がなかったです…(笑)例え手元が映っていなくても、弾けているかどうかは上半身の動きだけで分かってしまいますし、元バンドマンという役柄上、ある程度しっかり弾けるようになる必要があったので。それに加えてセリフも覚えなくてはならず、ギターに歌に芝居に、とにかくプレッシャーでいっぱいでした。でも、あの時期があったからこそ、無事に本番を迎えることができたと思います。