メンバーに“届けたい思い” 映画『小さな恋のうた』ちい恋バンドインタビュー#2

インタビュー

20年近く経った今もなお、世代・性別問わず愛され、歌われ続けるMONGOL800の名曲「小さな恋のうた」。もはや誰もが知ると言っても過言では無い、この国民的楽曲から感動の青春物語が誕生。日本最南端・沖縄の小さな町に暮らす高校生がバンド活動を通じ、仲間、家族、そしてフェンスを隔てた米軍基地に暮らす同世代の女の子など、大切な人たちに“想い”を届けようと全力で“今”を駆け抜ける姿を、一ヶ月半にわたる前編沖縄ロケで描いた映画『小さな恋のうた』。

CinemaGeneでは2回にわたって、ちいさな恋のうたバンド、通称“ちい恋バンド”としてCDデビューを果たした本作のキャスト、真栄城亮多役の佐野勇斗さん、池原航太郎役の森永悠希さん、譜久村舞役の山田杏奈さん、譜久村慎司役の眞栄田郷敦さん、新里大輝役の鈴木仁さんのインタビューをお届け!#2では楽器練習やバンドについてのトークに加え、それぞれの“届けたい思い”を語っていただきました。

◆#1 人見知り集結も、今ではすっかり仲良しに!

――今回、佐野さん&鈴木さんはベース、山田さん&眞栄田さんはギター、そして森永さんはドラムと、バンドとして楽器演奏に挑戦されたみなさん。大変だったことや苦労したこと、逆に楽しかったことや嬉しかったことを教えてください!

鈴木:今までまったく楽器をやったことがなかったので、全部が大変でした…(笑)でもみんなで練習を重ねるうちに、どんどん成長していくのを実感できて楽しかったです。

森永:僕は唯一の経験者で、ドラム担当としてみんなをまとめる立場でもあったので、どうやってバンド感を出そうか悩みながらも、積極的に意見を出すようにしていました。練習していくにつれて、みんなの上達が目に見えて分かりましたし、演奏中に自然とアイコンタクトができるようになったり、バンドらしさが出てきたなと感じたときはすごく嬉しかったです。

佐野:歌いながらベースを弾くのが難しかったです。それぞれリズムが違うので、一つ一つ分解しないとできなくて、苦労しましたね。

山田:ギターには初めて挑戦しましたが、もともとやってみたいと思っていたので嬉しかったですし、楽器や歌に対する抵抗もありませんでした。眞栄田さんがお会いする度にうまくなるので、それに負けないようにと私も練習していました。お互いに切磋琢磨しながら、成長できたように思います。

眞栄田:僕も一緒ですね。それから講師の先生方が僕たちに合わせた指導をしてくださったので、レベルが高すぎて嫌になってしまうこともなく、楽しみながらできました。ただ劇中で披露している曲の中でも「DON’T WORRY BE HAPPY」のギターリフは特に難しくて、撮影のギリギリまで練習していました。

――約半年にわたる練習を経て臨んだ演奏シーンからは、みなさんの熱が感じられました!練習や撮影で、“自分たちってバンドだな”と感じた瞬間はありましたか?

佐野:今日の「はいさい FESTA2019」でのライブです!(※取材日は5月2日)ライブという形で5人で演奏するのは初めてでしたし、“映画のキャスト”としてではなく、“バンド”として集まったんだなという感じがしました。

森永:僕は演奏中に目が合ったとき。別のパートのことを気遣う目線がバンドっぽいなあと。

鈴木:僕は初めてみんなと音を合わせたときに“バンドやってる…!”って。やっぱり1人より、5人で一緒に演奏している時間はそう感じましたね。

眞栄田:最初の頃は個人練習が多かったので、初めて5人が揃った日は楽しかったです。そのときはまだ自分のことで精一杯でしたが、このバンドとしてこれからやっていくんだ、ここから始まっていくんだという気持ちでした。

山田:初めは各々のことに必死で、他の人の演奏を見る余裕すらなかったのですが、自分だけじゃなくみんなが演奏している姿を見て楽しいと感じるのは、バンドならではだと思いました。