男性向けの漫画家で有名ですが、今回は女性目線でミネタロウ漫画を特集してみたいと思います。
女の子がたくましい
出典：http://onodahitoshi.com/column/6253.html
災害の中でもくじけず生きることを決意した、「ドラゴンヘッド」のアコ、
先の見えない未来でも自らを奮い立たせて生きる、「東京怪童」のハナ、
持ち前の明るさで難を乗り切る、「万祝」のフナコ、
身寄りのない子どもたちの面倒を見る、「ちいさこべえ」のりつなど、
男性が書く漫画の女性は、アニメキャラのように紋切り型であることが多いと感じるのですが(悪く言えば漫画チック)、この人はあくまでリアル。現実から解離していない良さがあります。
女の子が可愛い、健康的なエロさがある。
出典：http://f.hatena.ne.jp/chinman/20131024103439
女性に対するアングルが性的です。
ドラゴンヘッドのアコがナルコプシーで眠るシーン、東京怪童のハナの脚、ちいさこべえのりつのうなじや正座をしてしびれた時の脚の動きなど。
性的と言っても露骨ないやらしさではなく、あくまでついみとれてしまうような自然体の性的さがあり、それがこの作者にしか出せない雰囲気をかもし出していて美しいです。
身に着けている服装もセンスが良くて可愛い。
出典：http://yu-kojima.blogspot.jp/2012/10/blog-post_19.html
性的なのにポップでお洒落。
独特の世界観。
出典：http://nikkech.com/book/comic/chiisakobee4/
ドラゴンヘッド、万祝の時はまだ他の漫画と変わらない画面作りでしたが、「東京怪童」から一変。
まるで自分が猫になったかのようなアングルと、無駄なものが一切書かれていないシンプルな画面と人物、私たちに問いかけるような語りとストーリー。
一枚のイラストの中に入り込んでしまったかのような錯覚にも陥る。でもそれが不愉快ではない。むしろ奇妙な安心感さえ覚えるのは、登場人物が私たちと変わらないことで悩んでいるからだと思うのです。
ここまで駆け足でしたがいかがでしたか。是非望月ミネタロウ氏の世界観を堪能してください。
