「ハチミツとクローバー」など、瑞々しい作品が魅力。羽海野チカ作品の世界。

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「ハチミツとクローバー」でおなじみの漫画家・羽海野チカ(うみのちか)。可愛らしいキャラクターと、洗練された心理描写の組み合わせに魅力を感じることも多いと思います。今回は、そんな羽海野チカ作品を魅力をご紹介します。

羽海野チカ作品の魅力とは―。

ハチミツとクローバー
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羽海野チカ作品の魅力といえば、まずほんわかした可愛らしい作風のキャラに、親しみを感じる方も多いと思います。漫画家になる前は、サンリオでキャラクターグッズの担当をしていたという経歴があるからこそ、こんなにも親しみやすく、優しい気分にさせてくれる雰囲気があるのかもしれませんね。
そして、そのキャラクターたちから生み出される、リアルで丁寧な描写に心奪われる方も多いことでしょう。こうした描写によって、キャラクターに感情移入しやすくなっていくのも魅力の一つです。
また、キャラクターだけでなく、物語に出てくる食事や雑貨など、作中の様々なものを丁寧に魅力的に描かれているのも、思わず作品にのめり込んでしまう理由の一つになっています。

おすすめ漫画1「ハチミツとクローバー」

ハチミツとクローバー
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羽海野チカの名を世に知らしめた代表作の一つ。
東京の美術大学を舞台に、恋に人生に悩む大学生たちを描いた青春群像劇です。
それぞれの登場人物にスポットが当てられ、挫折や心の葛藤を描きながら、最終的に一つの答え(未来)を導く姿が、とても印象に残ります。
また、大学生という立場にあるからこその社会との関わりあい、自分の才能との限界、過去との決別などの心理描写がとても秀逸で胸に残ります。

おすすめ漫画2「3月のライオン」

3月のライオン
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羽海野チカが「ハチミツとクローバー」の次に描いたのは、プロ棋士の世界で生きる天涯孤独な少年と、その周囲の人々がめぐる喪失と再生の物語。
将棋を題材にしていて、細かな戦術についての話も沢山描かれてはいますが、それほど将棋に詳しくなくても十分楽しめます。
見所の一つは、主人公を軸にした登場人物達が織りなす人間ドラマです。
本作が描いているのは、主人公である若きプロ棋士 桐山零が生きる事に苦悩し、もがきながらも少しずつ前に進もうとする姿。作中の台詞が本当に印象的で、一言一言がやけに胸に染みます。

おすすめ漫画3 短編集「スピカ」

スピカ
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羽海野チカがデビュー当初から各誌に描いた、珠玉の短編を集約した一冊。少年探偵・バレエ・ショートストーリー・エッセイなど、様々なジャンルを集めた短編集。
どこか懐かしいような、優しい気持ちにさせてくれる羽海野先生の魅力を、様々な角度から楽しめる一冊に仕上がっている本作品。ファンの方なら必読の一冊です。
この単行本の印税は、全て東日本大震災の義援金とされるそうです。