少女漫画のパイオニア・松本かつぢのレトロ可愛いイラスト作品

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今でも高い人気を誇る少女漫画。多くの少女漫画雑誌が刊行され、その人気は世界中に及びます。そんな少女漫画のパイオニアともいえる存在・松本かつぢについて、レトロでかわいいイラスト作品とともにご紹介します。

デビューは挿絵画家。多くの少女雑誌にイラストを掲載

挿絵
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松本かづちが絵の世界へ足を踏み入れたのは、13歳ごろに始めたアルバイトがきっかけでした。博文館の雑誌の挿絵などを描き始めます。その後、画学校で学びながら「新青年」「少女世界」「少年世界」等多くの雑誌で挿絵を描き、その後「少女の世界」「少女の友」で本格的に挿絵画家としてデビューしました。

少女漫画の先駆け的存在「くるくるクルミちゃん」の連載を開始

くるくるクルミちゃん
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1938年、少女漫画の先駆け的存在である「くるくるクルミちゃん」の連載を開始します。発表雑誌を変えながら、足掛け35年という長期にわたって連載されたこの作品の主人公クルミちゃんは、様々なグッズにもなり、昭和のキャラクターグッズの先駆けともなりました。

戦後は動画やベビーグッズの企画・制作を手掛ける

ベビー用食器
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戦後、1950年ごろからは動画の仕事やベビーグッズの企画・制作も手掛けるようになりました。中でもかつぢがデザインしたベビー食器シリーズは、そのかわいらしいキャラクターで空前の大ヒット商品となりました。

アトリエ稚筍房を設立し、晩年を過ごす

アトリエ稚筍房
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1971年、静岡県の中伊豆にアトリエ稚筍房を設けました。ここでは竹細工のおもちゃや、置物のデザインを手がけました。松本かつぢは、これを地元の農家へ土産物として作ることを勧め、地場産業の発展に寄与。静岡県から表彰を受けるにまで至りました。その後1986年にアトリエから近い病院で、家族に看取られその生涯を閉じました。81歳でした。

没後30年がたった今でも愛され続ける作品たち

「くるくるクルミちゃん」アニメーションプロジェクト
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2006年、松本かつぢ没後20年を記念した回顧展が開催され、多くの来場者数を記録するなど、再び松本かつぢの作品が脚光を浴び始めます。そして2016年には没後30年を記念した「くるくるクルミちゃん」のアニメーション企画が、クラウドファンディングによって実施されました。完成したアニメーションは出資者にDVDで頒布される他、イベント等で上映予定です。

kurumiかお.ico
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少女漫画のパイオニア・松本かつぢの、レトロ可愛いイラスト作品いかがでしたでしょうか?激動の時代の中で「かわいい」を世に発信し続けた松本かつぢの作品は、今もなお愛され続けています。お休みの日はぜひ、資料館や図書館に足を運んで松本かつぢの世界に触れてみてはいかがでしょうか?