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キャスティングってどんな仕事?『ボクソール★ライドショー ~恐怖の廃校脱出!?~』キャスティング担当・森正祐紀さんインタビュー

映画製作には、監督、脚本、撮影監督など、様々な人がかかわります。
そんなたくさんの仕事の中から、今回は出演者にかかわる【キャスティング】という仕事を紹介したいと思います。

今回は、4DXR専用ムービーとして1月16日から公開される『ボクソール★ライドショー ~恐怖の廃校脱出!?~』のキャスティングを担当した森正祐紀さんにインタビューしてきました!
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キャスティングってどんな仕事?

森正さん:
キャスティングとは、“映像やイベントなどの出演者を各芸能プロダクションから集め、撮影等の現場に派遣する仕事”です。簡単に言うと、不動産屋さんで物件紹介してもらうのと同じ感じです。
映像制作会社さんやプロデューサーの方に伺った、演出コンテやキャストイメージをもとに、ギャランティなど出演条件をすり合わせながら、企画に合う役者さんやモデルさんを各芸能事務所から集めていく…といった感じの仕事です。オーディションや撮影の現場では 、マネージャー代わりという感じで、キャストさんのケアや進行状況に合わせた指示などを行う場合もありますよ。

Q:今回の『ボクソール★ライドショー ~恐怖の廃校脱出!?~』のキャスティングのポイントは?

森正さん:
プロデューサーの青木さんから、この作品については“SNSなどネットを中心に作品の認知を広げる”という方針を伺っていました。
ネット拡散による動員、特に若い人たちを劇場に呼ぶというのが最重要課題だったので、キャスティングは、若い世代に影響力のあるSNSフォロワー数が10万人規模くらいいるモデル系の子が良いんじゃないかと考えました。

Q:その中で、岡本夏美ちゃんが選ばれたわけですね。

森正さん:
はい。岡本さんは、雑誌ニコラですでに10代女子には影響力がありましたし、 ちょうどニコラからセブンティーンの専属モデルになるタイミングだったので、話題性もありました。おはガールとしての活動など、場数はかなり踏んでいたと思いますし、白石監督とご一緒した実績もあったので。
SNS拡散力と演技表現要素が上手く噛み合ったという感じですね。
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Q:共演の渡辺恵伶奈さんと松本妃代さんのキャスティングについては?

森正さん:
意外性という部分も欲しいなと思って。これから来るぞ!というネクストブレイク的な子が必要かなと考えました。
そんな中で注目したのが、瞬発力のある演技でCMウケしている渡辺恵伶奈さんと、ひたむきな姿勢と独特なムード&ルックスで個人的注目度No.1の松本妃代さんでした。
特に、妃代さんは今年見つけた子の中でトップクラスのネクストブレイク美少女です。たぶんこれからググっと伸びますよ。

Q:美少女キャスティングに最適なのは?

森正さん:
ベタなところですが、ブランドイメージを刷新したいときですかね。
今年、新生・大塚家具が平祐奈さんを起用したのは相当印象的でしたね。
あとは新規サービスのときなどに、すでにタレントパワーがある人を使わずに サービスと同じく“新人”を起用して鮮烈なイメージを残すとか。
最近このタイプで人気が出たのは桜井日奈子さんでしょうね。 LINE MUSICという新しいサービスに相応しいキレのあるキャスティングでした。

Q:美少女キャスティングが話題になるキャンペーンもありますよね?

森正さん:
三井のリハウスガールや、JR Skiのように毎年恒例化するキャンペーンもありますね。90年代~00年代前半のポカリスエットのCMとかもそうでした。
「今年は誰になるんだろう?」と、ある種のフェス感が生まれるので注目度が高まりますよね。

Q:ホラー映画に若手女優さんがキャスティングされることが多い気がしますが…

森正さん:
映画を見てほしいターゲットと同世代で、“画面を通して恐怖を共有できる女優”という条件を考えると、若手女優さんがキャスティングされることが多いのだと思います。演技も上手くないと見ている人が感情移入できないので、これから注目されるだろうなという若手女優が起用され、その後、やっぱりブレイクしたねということが多いですね。

Q:キャスティングの仕事で、「これしんどかった!」という案件ありますか?

森正さん:
今年の3月ごろなんですが、とあるCMで某有名グラビアタレントのDさん のボディダブル(※1)を2名集める仕事がありました。これは本当に大変でした…。

(※1)いわゆる”替え玉”出演のこと。身体だけが映り、顔は映らない出演。あたかも本来の出演者が出演しているように見せたいときに使われる

そもそもボディダブルって顔が映らないので、その時点で受けてくれるところが限られてしまうんです。 そこに輪をかけてDさん のような、小柄でナイスバディな方を探すというのは至難の技で… 。しかも髪の長さも同じくらいじゃないといけない、という指示が途中で入って、さらに難易度が上がりました(笑)。
結果的に探し回ってなんとかオーダーに沿う方を2名キャスティングできたのですが、
「どこにもそんな人いないんじゃないか」という不安との戦いでしたね。

この案件を通して改めて思ったのですが、キャスティングの仕事で一番大事なのは、“粘り強さ”だと思います。
どこかに必ずイメージに合う人がいるはずだと信じて、諦めずに前向きに取り組む姿勢が必要なのだと思いました。
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Q:これからのキャスティングについてどう思いますか?

森正さん:
自分でいろんな人を見つけて提案していくアグレッシブな姿勢がより重要になってくると思います。 イメージとしては、“キャスティングのキュレーション”という感じでしょうか。
コミュニケーションの多様化に合わせていろいろな施策が打たれていますが、 何かそういう多種多様な企みを刺激していくような存在が必要なんじゃないかと常々思ってます。

その他には、キャスティングで培った調整力を活かして何か公共性のあることをやりたいなぁと、漠然と思ってます。
その一環として、いま「シブヤ映画祭部」という渋谷を舞台にした新しい映画祭をゼロから作る市民活動に参加しているのですが、その活動を通して何かゆるやかな問題提起みたいなことができればいいなと思っています。

Q:最後に、キャスティングの仕事の面白さを教えてください。

森正さん:
iPhoneとMacbookがあればどこでも仕事ができるので、自然とフットワークも軽くなります
この仕事の面白いところはもちろんいろんな人と出会えるところです!
いろんな演者さんに会えるのはとても刺激的です。

森正祐紀
キャスティング・プランナー。
1987年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。 大学卒業後、大手独立系広告キャスティングやタレント検索サイト企業などに在籍。 幅広いタイプの芸能プロダクション及びキャストの知見を得る。 持ち前のフットワークと情報のキャッチアップ力を活かした、 スピード感と意外性のあるキャスティングを得意とする。

映画『ボクソール★ライドショー ~恐怖の廃校脱出!?~』

【STORY】
廃校で行われる、アイドル3人による肝試し生中継、それは“お約束”のバラエティ番組のハズだった―。
新人アイドルのナツミ、エレナ、キヨ。プライベートでも仲の良い女子高生3人組が番組ロケにやってきたのは山の中にある薄暗い廃校だった。夜な夜な女のすすり泣きが聞こえるというウワサの廃墟となった中学校。「私達、これから肝試しをしまーす!」「こわーい!」。TVディレクターの田代がカメラを回し、生中継する肝試し企画はいつも通りのよくあるバラエティになるはずだった―。

2016年1月16日、ユナイテッド・シネマ豊洲他全国順次ロードショー!
©2016vauxhallrideshow

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