今も色褪せない、レトロでガーリーな中原淳一のイラスト作品

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中原淳一の主要作品
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誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。レトロでガーリーなイラストは、世代を問わず多くの女性に支持されてきました。そんなイラストを生み出したのは、中原淳一という画家でした。今回は中原淳一がイラストに込めた思いや、その魅力を紐解いていきます。

すべての女性のために生きた 中原淳一の生い立ち

中原淳一
出典:http://www.junichi-nakahara.com/

中原淳一は、1913年2月16日に生まれました。幼少のころから創作活動に励み、18歳の時、その才能が認められ個展を開催しました。これがきっかけとなり、雑誌「少女の友」のイラストを担当するようになります。戦後は、夢を忘れがちな時代の中でも女性たちに美しくあってほしいと願い、多くの女性誌を創刊しました。

雑誌「少女の友」のイラストを担当し一世を風靡

「乙女の港」
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中原淳一という名前が世に知れ渡るきっかけとなったのが、雑誌「少女の友」です。「少女の友」は、小説やファッションを取り上げた雑誌で、当時一大ブームを巻き起こしました。中原淳一は主にファッションページを担当していました。川端康成も「乙女の港」という小説を掲載し人気を博し、中原淳一はこの挿絵も担当していました。

戦後、雑誌を多数創刊。女性誌の基礎を築く

「それいゆ」表紙絵
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戦後、中原淳一は理想に燃え、自ら雑誌「それいゆ」を発刊します。次いで「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」「女の部屋」を相次いで創刊し、女性たちに美しく幸せに生きる道筋を示しました。

日本のファッション、イラストレーション、ヘアメイクをはじめとするあらゆる分野で活躍

着物読本
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中原淳一の才能はイラストや雑誌編集にとどまらず、スタイリストやインテリアデザイナー、ファッションデザイナーなど幅広い分野に及んでいます。そしてそのすべての分野で、現代へとつながる先駆け的存在となりました。

今なお人々を魅了してやまない中原淳一のイラストの魅力

中原淳一ショップ
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中原淳一は1983年に亡くなりますが、2004年7月、東京の広尾に中原淳一専門店「それいゆ」がオープンしました。レターセットや複製原画、ファッションアイテムなど中原淳一にかかわる商品が一堂に会するお店です。また、中原淳一の著作権を管理する株式会社ひまわりやは、定期的に原画展や展覧会を開催しています。

今も色褪せない、レトロでガーリーな中原淳一のイラスト作品いかがでしたでしょうか?女性が幸せに生きることを願った中原淳一の作品から、幸せへの道しるべを見つけることができるかもしれません。