――監督にとって、“初日を迎える”ということはどういうことですか?
細田監督「ずっと作品を一緒に作ってきたスタッフやキャストには、やはり責任みたいなものもあって、その荷をひとまず下ろせるというのが半分と、ご覧いただいたみなさまに気に入っていただけたかというドキドキと、その二つが混ざったような感じがしますね。」
――観客のみなさんの映画を観終わった表情をご覧になっていかがですか?
細田監督「しっかりご覧いただいたようで、とても嬉しいです。映画を観たあとに、キャストの面々姿を見ると、映画から飛び出してきたかのような気持ちにもなると思うので、そういう意味でも短い時間ですが、楽しんでいただけたら良いなと思います。」
――上白石さんは初日を迎えてどんなお気持ちですか?
上白石「ここに来るまですごくドキドキしていたんですけど、こうやってみなさんの顔を見ると、ホッとしたような感覚です。ちゃんと届いてくださったのかなと思えて嬉しいです。」
――黒木さんはいかがですか?
黒木「(上白石さんと)一緒で本当にすごく嬉しいです。アフレコのときを思い出したりしますし、どういうふうに感じてくださったのか、感想なども聞いてみたいくらいです。」
――星野さんは?
星野「これまで完成披露だったり、何度かこのメンバーでお会いしていているのですが、一番最初にアフレコブースで会ったときよりも仲良くなっているなと個人的には思っています。すごく居心地が良い場所なんですよね。その感じを持って、みなさんの前に立てるというのがすごく嬉しいですし、何よりもアフレコのときから監督の持つムードというものがあって、そういうすごく良い状態でアフレコできたものが作品として残っています。それをそのままの状態でみなさんに観ていただけて、すごく幸せな感覚というか。こういう経験ってあまりないだろうなと思い、良い気持ちです…!」
――麻生さんはいかがでしょうか?
麻生「今日はお子さんも結構いらして、いろいろな方がこの映画を観てくれたんだなと思うとすごくそれが嬉しいです。この間、うちの娘が試写で見させてもらったんですけど、ゲラゲラと大笑いしていて、とにかく全体を通してすごく楽しんでくれました。でも最近、私がお迎えに行くと、娘の幼稚園の友達に、「鬼ばばだ!」って言われるんですよ(笑)それにちょっと困っています(笑)」
――監督、こうやってお子さんを連れて来てくださるのも嬉しいですよね…!
細田監督「この映画そのものが小さい子どもに観てほしいものですし、主人公が4歳の男の子なので、4歳以上の方たちには気持ちが伝わるだろうし、でももちろん赤ちゃんでも一緒に来ていただけたら嬉しいです。最近は映画館っていうと、小さい子がいると行きづらいという声もあるみたいですが、この映画は絶対大丈夫なので、みなさんご遠慮なく一緒に観に来てください!」