岩田剛典&杉咲花のパーフェクトエピソードが続々飛び出す!映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』完成披露プレミア試写会レポート

イベントレポート

――岩田さんは車いす生活をおくる青年ということで、フィジカル的にも難しい部分があったかと思いますが、役作りはどのようにされましたか?

岩田「日常での車いす生活の練習はもちろん、車いすに乗りながらバスケットボールの試合をするシーンでは、競技用の車いすとはまた高さが違うこともあり、乗るだけでもこわさがあったので、まずはそういうところに慣れていくことから始めました。原作のもとになった方にお話も聞きながら、日常生活ではどんなことが不便なのかとか、日頃のことを教えていただいて、役に活かしました。」

――車いすに慣れるときに、具体的にどんなところが大変でしたか?

岩田「経験するのと経験しないのとではまったく違うなと感じたのが、ほんの1cmくらいの段差でも、かなり操作が大変だということですね。どの建物にもバリアフリーがいき届いているわけではないので、こういうところで苦労されているんだなとか、こういうところをもっと変えていければいいのになというのを学びました。」

――杉咲さんは本作で映画初主演、さらに純愛映画のヒロイン役も始めてで、今までとは少し雰囲気の違う大人な女性の役でしたが、役作りはどうされましたか?

杉咲「社会人の役も今回が初めてだったのですが、撮影当時はまだ19歳で、もともと幼く見られがちですし、どうやったら大人っぽく見せられるかというのが自分の中での目標でした。なので本読みのときに、少し落ち着いた感じでやってみたり、声を低めにやっていたら、「もっと天真爛漫なつぐみで」とのことだったので、そこはあまり意識せず、メイクや衣装ですごく大人っぽくしていただきました。」

――今回は『植物図鑑』のチームが再結集して撮影されましたが、新たにどんな部分に注目してほしいですか?

岩田「作品は違いますが、演じた役の名前が“樹”という同じ名前なんですよね。前回は女性に拾っていただきましたが、今回は僕がネコを拾っています!(笑)ぜひともご注目いただきたいです!」

――須賀さんはつぐみを見守る役柄でしたが、ご自身が是枝の立場だったら、ひたすら見守り続けますか?それとももっと積極的にいきますか?

須賀「こういう質問を結構取材などで聞かれて、今までは「自分だったらアタックします」と答えていましたが、一回冷静になってちゃんと考えてみたんですよ、今日。まじでいくのかどうか… でも考えたら、相手は岩田剛典… 「はい、あきらめましょう!」ってなりました(笑)」

岩田「なんで俺を今巻き添えにしたの?(笑)」

須賀「いやいや!巻き添えにしたんじゃなくて、やっぱり岩田さんはパーフェクトですから!なので僕はやめました!(笑)」

――芦名さんはつぐみに厳しい現実を伝える役でしたが、演じるうえで考えたことや工夫したことがあれば教えてください。

芦名「私は今回、原作も読みながら台本を読んでいました。私の演じた長沢は、原作だともう少し樹との時間や関係性が多く描かれているので、この映画の中でその重さをどのくらいのせることができるかが私の課題でした。それが表現できていればいいなと思います。」

――大政さんは美姫の役作りに関して、何かこうしようと決めたことなどはありますか?

大政「私は樹の元カノで、久しぶりに樹と再会するということで、毎回の感情を一つ一つ新鮮に感じながらお芝居をしようと、台本を見たときから思いました。なので新鮮な気持ちを優先しながら演じさせていただきました。」