岩田剛典が最近感じた同級生との奇跡とは?映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』スペシャルトークイベントレポート

イベントレポート

岩田、大学時代の同級生とのエピソードを明かす
そして夢の実現のために心がけていることとは?

――岩田さんと杉咲さんにお聞きします。“君といる奇跡”というサブタイトルにちなみまして、最近奇跡を感じたことはありますか?

岩田「こういうときってボケたらいいのかどうか…(笑)今日はボケないほうでいきます(笑)この作品が公開されて、大学時代の同期から「映画を観た」と連絡をもらいました。大学ではラグビーをやっていたんですけど、夏合宿の途中でスクラムを組んでいるときに、脊髄を損傷してしまって、車いす生活をしている同級生がいるんです。その同級生から本当に何年かぶりに連絡をもらって、何だろうと思ったら、「この映画が公開されることが嬉しい」と映画についての内容で、「僕のような存在やバリアフリーといった問題を、少しでも若い世代の方々に知っていただく機会を作ってくれて嬉しい」と言ってくれました。車いすでの生活について深く知らなかった方々にまで届く作品になったと思うと、僕もすごく嬉しかったです。彼は富士山に登るという夢を持っていて、特殊な器具だったり、人の手や資金も必要なのですが、来年富士山に登るという目標を実現するために、今頑張っている途中で。大人になって、そして作品を通して、また同級生と繋がれたっていうのは奇跡だなと思いますし、自分の携わった仕事で少しでも力になれたということがすごく嬉しかったです。」

――素敵なエピソードありがとうございます。杉咲さんはいかがですか?

杉咲「私事なのですが、ずっとラジオ番組を持つのが夢で、最近やっと自分の冠番組を持てたことが奇跡的なことですかね…!」

岩田「いつかゲストで出させてください(笑)」

杉咲「もう、ぜひお願いします…!」

――本作は夢に向かって力強く生きる樹の姿が胸を打ちますが、みなさんは夢を実現された方々でいらっしゃると思います。そこで叶えるために夢をかなえるために心がけていること、心がけてきたことを教えてください。まず有賀先生は、子どもの頃から漫画家になりたいと思っていたのでしょうか?

有賀「子どもの頃は漫画家になりたいと思っていましたが、実際に目指し始めたのはすごく大人になってからで、子どもの頃の夢をだいぶあとになって叶えた感じですね。なので始めるのに早いとか、遅いとかはないなということは感じます。」

――何か心がけてきたことはありましたか?

有賀「絶対に叶うとは限らないけれど、それでもチャレンジしなければ可能性はゼロだなと思います。もし叶わなかったらそのときに悲しめばいいなと思って、ずっとチャレンジしてきました。」

――阿部さんはいかがでしょうか?

阿部「実は僕は5代目の会社の息子でして、百数十年会社をやっている跡取りとして、建築士を目指していました。小さい頃から教えられていた、謙虚に人の話を聞くというのと、車いすになってからは「ピンチはチャンス、チャンスはピンチ」という言葉を心に留めて生きてます。」

――続いて、岩田さんお願いします。

岩田「いろんな仕事をさせていただく中で、やはりどの仕事も自分一人の力では成り立たないと感じます。結果に結び付くために関わる全ての人々に、気遣いや感謝の気持ちを大事にしています。やっぱり人と人なので、一番忘れちゃいけないことですし、感謝の気持ちを持って、いろんなことに挑戦すると、自然と夢が実現しやすい環境になっていくのかなという気がします。」