岩田剛典が最近感じた同級生との奇跡とは?映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』スペシャルトークイベントレポート

イベントレポート

――杉咲さん、撮影現場ではお二人とお話などもされましたか?

杉咲「そうですね。でも自分の演技はこれで大丈夫なのかと思うと、緊張してしまいました…」

――岩田さんも緊張しましたか?

岩田「はい。今モニター見られてるんだろうなと思いながら…(笑)でも差し入れなどもいただいて、本当にありがとうございました。」

――阿部さん、今回本作をご覧になってみて改めていかがでしたか?

阿部「私が印象に残っているシーンには、「覚悟」という言葉がありました。壁を壊してくれる部分を描く樹とつぐみの姿はとても印象に残っていますし、花さんの車いすの押し方や動かし方は非常に研究されたんじゃないかなと思いました。なかなかあんな風に押せないんですよ。押し慣れている感じは、二人の息が合っているなと思いながら映画を観ていました。」

――有賀先生は本作の中で、パーフェクトだなと思ったシーンはありましたか?

有賀「私がすごく好きだなと思ったシーンは、病院でつぐみが車いすに乗って、樹のところに駆け寄って、「同じ目線だね」って言うところです。つぐみがかわいらしくて、それを見つめる樹も切なくて、とても好きでした。同じ目線に立ったり、座ったりというのはご夫婦でもあるみたいなので、そこは愛情を示すシーンとしていいなと思いました。」

岩田「僕もそのシーンは大好きです。雨の中、傘を差して告白するシーンなんかは、もともと漫画のビジュアルが先に出ているので、映画で原作の世界観をいかに壊さないで届けられるかというのは、スタッフのみなさんと花ちゃんと考えながらやりました。立ち位置や構図も話し合ったりしていました。」

――阿部さんにとって、パーフェクトだなと思ったシーンはありますか?

阿部「やっぱり手紙のシーンですね。どうやらリハーサルではその内容を聞かないようにしていて、本番で初めて読んだというのをお聞きしました。僕は4回映画を観ていますが、あのシーンは何回見ても泣いちゃいますね。」

杉咲「嬉しいです。あのシーンは一番緊張していました。決定稿ができる前の準備稿は全部読ませていただいていたんですけど、つぐみとしてできるだけリアルな感情であのシーンに立てたらいいなと思っていたので、本当に台本が手元に届いたときには、その部分にテープを張って絶対に見ないように決めて、監督にも「ここだけは本番で初めて読みたい」とお願いしてやらせていただきました。」