思い悩むそんな日に、じんわり染みるおすすめの詩集

レコメンド


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いろいろ思い悩んで頭が煮詰まっているとき。いっそ頭を空っぽにして、詩集に身も心も委ねてしまいましょう。きっと何かヒントが見つかるはずです!

誰もがどこかでこの詩に触れている「谷川俊太郎」

谷川俊太郎
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谷川俊太郎さんの作品は詩集だけにとどまらず、歌詞やCMのコピーなどにも登場しているので、日本人なら無意識だとしてもどこかで聞いたことがあるはずです。解説なしでも心で感じられる、優しく包み込むような語り口が印象的です。それは日常の中にこそ大切なものがあると主張する、谷川俊太郎さんの心が詩に出ているからに違いありません。

谷川俊太郎おすすめの詩「生きる わたしたちの思い」

生きる わたしたちの思い
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人が生きる意味を考えるとき、何か大きなものを考えてしまいがちです。生きることがそんな難しいことではないと、この詩は優しく語りかけてくれます。

天才的感性で自然と心を交わせる「宮沢賢治」

宮沢賢治
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「雨ニモ負ケズ」は、日本人誰もが知る宮沢賢治の名作です。この詩からもわかるように、宮沢賢治は自然に対して深い関心があり、彼の作品の中では、主人公が自然と会話するシーンがいくつもあります。想像しただけでは到底思いつかないようなその描写をみると、本当に自然を誰よりも近く感じていたのだとわかります。

妹の死を受けて自分という存在と向き合う「春と修羅」

春と修羅
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宮沢賢治にとって、一番の理解者であった妹のトシが病死したことを受けて、自分と真摯に向き合いその心の動きを記録したのが「春と修羅」です。哲学的な内容が多く、彼の自然に対する考え方や、自己犠牲の精神が暗示的に書かれています。

ありのままに言葉を紡ぐ「銀色夏生」

銀色夏生
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随筆家、写真家でもある銀色夏生さんですが、詩もまた魅力的です。素朴だけど胸に刺さるような言葉に、考えさせられてしまいます。

みずみずしい表現で若者も惹きつける「俵万智」

俵万智
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「与謝野晶子の再来か」と言われたほど、人気のある女性詩人です。詩が持つ難解なイメージを、自然な口語とみずみずしい表現で拭い去り、幅広い世代から指示を得ています。独特な視点で日常を切り取り、易しい言葉で表現します。

短い言葉にほっこりする「サラダ記念日」

サラダ記念日
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「寒いね」と話しかければ、「寒いね」と答える人のいるあたたかさ。この短歌もこの詩集の中に含まれています。誰でも意味がわかるって、どこか面白おかしい。そして最後には、心がほっこりするような作品ばかりが詰まっています。

時代に屈しない力強い女性詩人「茨木のり子」

茨木のり子
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戦後を代表する女性詩人です。「わたしが一番きれいだったとき」は多くの国語の教科書にも掲載されています。厳しい時代にも屈せず、真摯に自分と言葉に向き合い、多数の名作を生み出しています。

古き良き日本の志「倚りかからず」

倚りかからず
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タイトルからも伝わってくる自立心は、現代においても通ずるものがあります。時代背景を考えれば、女性が意思表示のするのはなかなか難しいことだったのでしょうが、力強くシンプルな言葉でその思いを伝えます。

知る人ぞ知る詩人を紹介してきました。興味がある方は、おすすめした作品から読んでみてはいかがでしょうか?