「BANANA FISH」、「海街diary」などの原作者 魅惑のストーリーテラー・吉田秋生の魅力

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日本アカデミー賞最優秀賞受賞映画『海街diary』の原作者、吉田秋生を知っていますか?知る人ぞ知る魅惑のストーリーテラー、吉田秋生のマンガについて、たっぷりご紹介します!

根強い人気を誇る吉田秋生の代表作「BANANA FISH」


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アメリカの闇社会を舞台に、バナナフィッシュと呼ばれる謎の薬を巡った冒険を描く、ハードボイルドSF風作品です。ハラハラする物語展開が面白いだけでなく、主人公アッシュと英二の友情も魅力です。当時のファンの中には、かっこいいけれどどこか影のあるアッシュに恋した読者も多かったはず。アッシュのことが好きすぎて、英二に嫉妬する女性読者もいました。

ハードボイルドなアッシュがかっこよすぎ!


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「BANANA FISH」のストーリーには、薬やベトナム戦争の兵士が登場するため、男性にとっても読みごたえがあります。ラジオドラマになったり舞台化されたりと、今でも根強い人気が続いています。
吉田秋生は、複雑な事情や、さみしさ、心の傷を抱えるキャラクターたちを、優しいまなざしで見つめています。吉田秋生のマンガを読むと、人と人との深い絆の大切さを再確認でき、誰かを思う優しい気持ちをもらえますよ。

話題の映画原作!「海街diary」


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映画原作として話題の「海街diary」では、父親の不倫相手の子であるすずを、温かく迎える姉妹たちの絆を描いています。
吉田秋生マンガの味わい深さは、キャラクターたちが語る名セリフから生まれています。いくつかのセリフをご紹介します。
「どうしても途切れてしまう縁もあれば、思いがけず結ばれる縁もある。」
「人のこと可哀そうっていう人、すっごいムカつく。」
「もう起きちゃったことでひがむのやめた。」
このような名セリフからは、とても深いメッセージ性を感じますよね。

80年代の男子高校生たちの青春


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下層社会をしたたかに生きるトシ、深雪、秋夫。お馬鹿で元気で結構エロい男子高校生3人は、米兵のいるゲイバーで働いています。「河よりも長くゆるやかに」を読めば、80年代の青春がよみがえります。

魔性の女小夜子が怖い「吉祥天女」


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女の怖さを描いた心理ホラーストーリーです。謎めいた美少女小夜子と、小夜子の理解者である涼、資産家財閥である小夜子の家を乗っ取ろうとする遠野家が、ドロドロとした心理戦を繰り広げます。ミステリー好きにはたまらな作品でした。

「菩薩」と「夜叉」と「静」と「凛」


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「YASHA」は、双子の兄弟「静」と「凛」が、母親をさらわれたことで事件に巻き込まれるストーリー。
吉田秋生の描く男性キャラクターは、凛々しくて目の鋭い雰囲気の人が多く、カッコよく活躍しながらもどこか闇を背負っているのですが、「静」と「凛」からも同じように、「菩薩」と「夜叉」の顔が見え隠れします。

ぜひ読んでほしい吉田秋生マンガ作品


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吉田秋生のマンガの魅力は、繊細な心理描写、ちょっとワルな男、濃すぎる友情、単純にハッピーエンドで終わらないところ、切なさなど沢山あります。どの漫画もおススメです。ぜひ吉田秋生の世界観にどっぷりハマってみてくださいね。