読書が苦手な人にこそ読んでほしい。恩田陸のおすすめ小説5選

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活字を追うのが苦手、あるいは情景を思い浮かべるのが苦手、様々な理由で読書を苦手としている方は多いのではないでしょうか。そんな人にこそ読んでほしい作家が恩田陸です。恩田陸の作品は情景描写にすぐれ、ジャンルは多岐にわたっています。まずは好きなジャンルを1冊手に取って、本の世界に飛び込んでみませんか?

デビュー作はホラーチックなファンタジー「六番目の小夜子」

六番目の小夜子
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主人公たちが通う高校には、「サヨコ」という伝説がありました。ある生徒が「サヨコ」に選ばれ、秘密裏にいくつかの指令をこなさねばならないという伝説です。そして六番目のサヨコが現れる年の始業式の日、ついに「サヨコ」が始まったことを示す赤いバラの花が教室に現れます。それと同時に、津村沙世子という美しい少女が転校してきます。ふたりのサヨコがそろった意味とは?「サヨコ」とはなんなのか?謎ときに挑む高校生の学園生活や恋、青春が詰まった小説です。

ただひたすら歩く。それがとても幸せな時間になる「夜のピクニック」

夜のピクニック
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主人公甲田貴子は、ある賭けをしました。全校生徒が24時間かけて80kmを歩く「歩行祭」の中で、クラスメイトの西脇融に話しかけて返事をもらおうというものです。このふたりを中心に、クラスメイトをはじめとする生徒たちの複雑な一晩のやりとりが描かれています。舞台設定はただ1日中歩き続けるというシンプルなもの。このシンプルな舞台だからこそ、高校3年生という年齢の大人になりかけた、けれどまだどこか幼さの残る青春がじんわりと胸にしみわたります。

一味違った推理小説「ユージニア」

ユージニア
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恩田陸が書く推理小説は、普通の推理小説とは一味違います。犯人を追い詰めることも、真実を明らかにすることもしません。数十年前に起きた大量毒殺事件について、当時の関係者が見落とされていた真実を語りだすという形式で、事件の真相をあぶりだしていきます。様々な視点から語られるひとつの事件から、あなたはどんな真実を見出しますか?

虚と実の迷宮ミステリ「中庭の出来事」

中庭の出来事
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3つの物語がそれぞれ合わせ鏡のように互いを写しあい、どれが芝居でどれが現実なのか読者を惑わせる珠玉のミステリ作品です。気鋭の脚本家の謎の死の容疑者は、一人芝居「告白」の主演女優候補の3人。という設定の戯曲を手掛ける劇作家が存在し…。最後まで読んでから、もう一度読み返したくなること間違いなしの傑作です。

飛行機克服紀行文「酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記」

酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記
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恩田陸は飛行機恐怖症です。しかし取材のためイギリス・アイルランドへ赴くことに。取材には行きたい!だが飛行機は怖い!そんな恩田陸の心中を吐露した紀行文です。装丁や本文にもウィットが効いている、読むと楽しくなれる紀行文です。


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読書が苦手な人にこそ読んでほしい。恩田陸のおすすめ小説5選いかがでしたでしょうか?様々なジャンルで高い評価を受ける恩田陸は、読書の入門編に最適。ぜひこれをきっかけに、本の世界へ足を踏み入れてみてください。