CinemaGene(シネマジーン)

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村上春樹さんの小説にはビール?本と一緒に楽しみたい飲み物

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出典:https://s.aeontown.jp/foodnote_1114_b.php

自分の好きな飲み物を飲みながら、静かに小説を読む。贅沢な時間ですよね。どうせなら、その小説に合った飲み物を飲みながらの読書も粋なものです。様々な小説と、それに合う飲み物をセットで、5編ご紹介します。

村上春樹オススメの”IPAビール”と「羊をめぐる冒険」

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出典:http://laughy.jp/1446180160195168201

村上春樹氏の作品には、主人公がビールを飲むシーンがよく登場します。そこで、まずはビールと村上作品を合わせてみましょう。作品は「羊をめぐる冒険」を。村上氏の3作目の長編小説で、野間文芸賞新人賞を受賞した作品です。いわゆる「ねずみ三部作」の3作目ですが、前2作(「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」)を読んでいなくても十分楽しめます。むしろこの作品から始めて、続編の「ダンス・ダンス・ダンス」を読まれる方がオススメです。
「人間は弱い生き物。でもそれは悪いことではなく、弱さを受け入れていく事が大切なんだ。」というメッセージが心に響く作品です。「この作品をきっかけに村上春樹が好きになった」という意見も多く聞きます。彼の作品を読まれたことのない方は、是非この作品から始めてみてはいかがでしょう。そして、合わせる飲み物は村上氏が好んで飲まれている「IPAビール」を。

IPAビールってどんなビール?

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出典:http://portal.nifty.com/kiji/150316192998_1.htm

ビールにも色々種類がありますが、今年、村上氏の期間限定公式サイトで、「僕はIPAが好きなので、日本の大手ビール会社がこれを出していないのが寂しい」と語られていました。IPAとは、インディア・ペールエールの略です。人気急上昇のこのビールは、ホップが大量に使われているため、味の密度が濃く、ビール好きなら1度は飲んでみたいパンチの効いた美味しさです。
色々な種類がありますが、最近はコンビニで購入できる商品もあり、割と簡単に手に入ります。村上春樹初期の名作といわれる「羊をめぐる冒険」を、彼が好むIPAビールを飲みながら読めば、さらに深く彼の世界を感じられることでしょう。  

近藤史恵「タルト・タタンの夢」といえば「ヴァン・ショー」です。

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出典:http://k-norita0426.hatenadiary.jp/entry/2014/07/08/185836

グルメ・ミステリーのジャンルは女性に人気があります。その中でもオススメの作品が、近藤史恵さんの「タルト・タタンの夢」です。小さなレストランを舞台に起こる不可解な出来事を、シェフが鮮やかに解決していく短編連作ミステリー。そしてこの作品と合わせる飲み物と言えば、本編の中に度々登場する「ヴァン・ショー」です。

「ヴァン・ショー」って知ってますか?

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出典:https://s.aeontown.jp/foodnote_1114_b.php

この作品を読まれた方の多くが飲みたくなる「ヴァン・ショー」。実はフランス語で「ホットワイン」を意味します。赤ワインを温めて、オレンジ・レモンなどの果物やシナモン・蜂蜜などを入れた、フランスではポピュラーな飲み物です。レシピも色々と出ていますので、是非作ってみてください。
寒い冬にぴったりのヴァン・ショーを飲みながら「タルト・タタンの夢」を読めば、心も身体も暖まります。

その「ヴァン・ショー」にまつわる続編も。

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出典:http://blog.goo.ne.jp/

「タルト・タタンの夢」に登場する三舟シェフのエピソードなど、「ヴァン・ショー」にまつわる物語が書かれた続編です。併せて読めばさらに気持ちがほっこりします。

ワインをテーマにした短編集「Vintage’06(ヴィンテージ・シックス)」もオススメです。

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出典:http://www.amazon.co.jp/

ワインに合う小説をもう一編。唯川恵、角田光代、石田衣良など、人気作家ばかり、しかも全て直木賞作家6人の、ワインをテーマにした珠玉の短編集、「Vintage’06(ヴィンテージ・シックス」です。実在するワインが、それぞれの物語の重要なキーアイテムになっており、標題の下にワインの名前が記載されています。ワイン好きには絶対オススメの一冊。お好みのワインとともに読めば、芳醇で贅沢な時間が流れます。

夏川草介「神様のカルテ」と主人公が愛する日本酒を。

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出典:http://4travel.jp/travelogue/10559171

夏川草介作「神様のカルテ」は、大学病院からの誘いがあるにもかかわらず、地方の救急病院で患者と向き合っていく医師の姿を描く作品です。様々な患者たちとの心温まるエピソードが中心ですが、根底には深い愛情で結ばれた主人公の医師とその妻の夫婦愛が流れています。2人が登場するシーンは、優しさにあふれ、ほのぼのとした気持ちになります。1~3までシリーズ化されていますが、1を読めば必ず2・3も読みたくなる素晴らしい作品です。主人公が、無類の日本酒党という設定なので、「飛露喜」「白馬錦」「呉春」「夜明け前」など、作品内に数々の名酒が登場します。
最近は女性にもブームの日本酒。一杯飲みながら読書もいいものです。

主人公のお気に入りは「飛露喜(ひろき)」。

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出典:http://matome.naver.jp/odai/2137804454802352101

日本酒の中でも、主人公が特に気に入っている銘柄は「飛露喜(ひろき)」です。作品中でしばしば登場するこのお酒は、軽やかな口当たりで、ふわっと爽やかな甘味が広がる、日本酒ファンの間では大人気のお酒です。できれば、この「飛露喜」を飲みながら「神様のカルテ」を読書…といきたいものですが、今では地元以外ではなかなか手に入れにくくなっているようですので、難しいようなら普通の日本酒で我慢しましょう。

有間カオル「魔法使いのハーブティー」にはもちろんハーブティーです。

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出典:http://www.amazon.co.jp/

有馬カオル作「魔法使いのハーブティー」。親を亡くした少女が、親戚をたらい回しにされた上に、伯父の家に夏休みだけ身を寄せる事になります。その伯父が経営するハーブティー専門のカフェを舞台に、少女と魔法使いを名乗るマスターが繰り広げるハートウォーミングなお話です。
作品中には、様々な種類のハーブティーやハーブを使ったお菓子、サラダなども登場します。読めばハーブティーを飲みたくなる事間違いなしです。

ハーブティーと言えば「レモングラス」が人気。

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出典:http://www.sbfoods.co.jp/recipe/detail.php?rcd=04508

ハーブティーの中でも人気の「レモングラス」。レモンに良く似た爽やかな香りが広がるハーブティーです。レモングラスのすっきりとした香りは、眠気を覚まし、気持ちをリフレッシュさせる効果があります。クセがなく、レモンティーに似ていますので、少しハーブが苦手という方でも美味しく飲めます。レモングラスティーを飲みながら「魔法使いのハーブティー」を読めば、気分は主人公です。

小説と飲み物。貴方なりの組合せも考えて楽しんでみましょう。

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出典:http://www.brooklynparlor.co.jp/shinjuku/

最近ではお酒を飲みながら読書ができるブックカフェも多くなってきました。自分の好きな本を読みながら、「どんな飲み物が合うかな?」と考えてみるのも面白いと思います。是非新たな読書の楽しみ方を実践してみてください。

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