ジブリ作品は、多くの有名芸能人を声優に起用しています。今回はその中から、ヒロインに抜擢された芸能人をまとめてみました。
『おもひでぽろぽろ』タエ子:声 – 今井美樹
今井美樹が演じるのは、田舎に憧れながらも東京の会社に勤めるOLの岡島タエ子です。この映画は、27歳のタエ子が田舎に滞在し、小学五年生のときを振り返りながら自分の気持ちと向き合っていくというストーリーです。タエ子が田舎で出会い惹かれあうトシオを、柳葉敏郎が演じています。タエ子とトシオのキャラクターデザインは今井美樹と柳葉敏郎をイメージしており、アニメの動きも2人の声に合わせて作られました。
『猫の恩返し』ハル:声 – 池脇千鶴
『耳をすませば』の主人公雫が書いた小説が原案のスピンオフ作品です。NHK連続テレビ小説「ほんまもん」で主演を務めた池脇千鶴が声を当てるのは、活発で少しドジな女子高生吉岡ハルです。ハルはある時猫を助けたことがきっかけで猫の国へと迎えられ、王子の妃になることになってしまいます。困ったハルは不思議な声に導かれ、猫の男爵バロンと出会います。
『ハウルの動く城』ソフィー:声 – 倍賞千恵子
ハウルに木村拓哉、荒地の魔女に美輪明宏、ハウルの弟子マルクルに神木隆之介と豪華なメンバーの中でヒロインであるソフィーを演じたのは、なんと当時63歳の倍賞千恵子。倍賞千恵子は18歳のソフィーと、90歳のソフィーを巧みに演じ分けています。世界各国で高い評価を受け、それぞれ吹き替え版が製作されましたが、18歳と90歳のソフィー両方をひとりで演じているのは、日本語版の倍賞千恵子のみです。
『借りぐらしのアリエッティ』アリエッティ:声 – 志田未来
「借り」をして暮らす小人の少女アリエッティと、人間の少年翔の交流を描いた作品です。志田未来演じるアリエッティは、活発で物怖じしない性格の少女ですが、大胆さが仇となり、翔に見つかってしまいます。神木隆之介演じる翔は体が弱く、生きる希望を持てないでいる少年です。ふたりの交流を中心に、不思議な小人の世界を描き出しています。
『コクリコ坂から』松崎海:声 – 長澤まさみ
主人公の松崎海は、コクリコ荘を切り盛りする女子高生です。父親は船乗りでしたが朝鮮戦争で亡くなり、母親は仕事のためアメリカにいます。長澤まさみは、このしなやかな強さをもった女子高生を瑞々しく演じました。男子文化部部室棟「カルチェラタン」の取り壊しをめぐる騒動の中で、海は岡田准一演じる風間俊と出会います。惹かれあうふたりでしたが、ある時2人が兄妹である可能性が浮かび上がってきてしまいます。
ジブリ作品には他にもたくさんの芸能人が声優として起用されています。お気に入りの芸能人を探してみるのも面白いかもしれません。
『おもひでぽろぽろ』
© 1991 岡本螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH
『猫の恩返し』
© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT
『ハウルの動く城』
© 2004 Studio Ghibli・NDDMT
『借りぐらしのアリエッティ』
© 2010 Studio Ghibli・NDHDMTW
『コクリコ坂から』
© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT