『千と千尋の神隠し』ジブリ作品で最強レベルの胸キュン!?千尋とハクの名シーンはこれだ!

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懸命にハクの命を助ける

物語中盤、千尋はひとりで大部屋にいる時、無数の式神の群れに追われる白い竜を見つけます。その竜の正体がハクであると直感で感じ取った千尋は、竜を部屋の中に呼び寄せて式神から守ろうとします。式神が竜の追跡を諦めたように去っていくと、傷を負い弱った様子の竜も部屋から飛び立ち湯婆婆の部屋へと向かいます。千尋はハクの身を案じ、その後を追いました。

決死の覚悟で湯婆婆の部屋へたどりついた千尋は、湯婆婆の手下たちに処分されようとしている竜をかばいます。なんとか二人で難を逃れ、親身になってくれる釜爺がいるボイラー室へたどりつく千尋と竜。釜爺の「体の中で何かが命を食い荒らしとる。」という言葉をヒントに、千尋は油屋の客として訪れ甲斐甲斐しく世話をした河の神からもらったニガダンゴを竜に食べさせようと試みます。なかなか開こうとしない竜の口をこじあけ、鋭利な歯が並ぶ口内に腕をさし入れてニガダンゴを押し込みます。そして暴れる竜になんとかニガダンゴを飲み込ませると、呪いがかかったハンコを吐き出しました。彼は、湯婆婆に操られて魔女の銭婆の家へ大切なハンコを盗みに入ったことから呪いをかけられ、式神に追われて負傷していたのです。ハンコを吐き出した竜はハクの姿に戻りました。

映画冒頭シーンでは父の運転する車の中でぶうたれていたあの千尋が!油屋へやってきたときは暗闇の中で恐る恐る階段を降りるのすらやっとやっとだったあの千尋が、こんなにも勇敢に誰かのために行動するようになったんですね!さらには、恐ろしい魔女であるという銭婆のところへひとりでハンコを返しに行くと言います。
釜爺の言葉を借りるならば、まさに「愛だ、愛。」ですね。

おでことおでこで伝わる温度

無事銭婆の家へたどりつき、ハクが盗んだハンコを返すことができた千尋。恐ろしいと言われていた銭婆も思いがけず温和な人物で、訪ねてきた千尋をあたたかく迎え、さらには励ましてくれるのでした。そこへ竜の姿のハクが千尋を迎えにやってきます。

千尋は銭婆の家から油屋へ戻る際、竜の姿のハクの背に乗り、空を飛んでいきます。その時、ふと彼女は幼い頃の記憶を思い出し、ハクにその記憶について語ります。

「お母さんから聞いたんで自分では覚えてなかったんだけど、私、小さいとき川に落ちたことがあるの。その川はもうマンションになって、埋められちゃったんだって。でも今思い出したの。その川の名は…その川はね、琥珀川。あなたの本当の名は、琥珀川…。」

するとハッと何かに気付いたかのような竜の体から鱗が剥がれ落ちていき、ハクの姿に変わります。ハクと千尋は互いに手をつないで向かい合い、本当の名前を取り戻せたこと、幼い日の千尋がハクに助けられていたことに感極まった様子で、顔を寄せあいおでことおでこをくっつけます。

屈託のない温かなこの愛情表現の仕草、とてもロマンチックですよね…!?何度見ても、千尋の目からあふれる涙に思わずこちらも涙腺がゆるんでしまいます。