話題の日本初4DX®専用映画『ボクソール★ライドショー 〜恐怖の廃校脱出!〜』について、プロデューサーの青木基晃さんに聞いてみた。

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日本初4DX®専用映画として話題の『ボクソール★ライドショー 〜恐怖の廃校脱出!〜』(公開中)。
「体感型アトラクションホラーってどんな作品?」「どうやって作ったの?」作品の魅力について、プロデューサーの青木基晃さんにインタビューしてきました!

4DX®専用映画の企画

Q:4DX®専用映画の企画は、どうやって生まれたんですか?

青木さん:
2015年の春先に、ユナイテッド・シネマさんと、配給会社のKICCORIT(キコリ)さんから、4DX®専用映画の映画を作りたいという相談をいただいたんです。
『パシフィック・リム』や『ジュラシック・ワールド』など既存の作品に、4DX®のギミックを入れた作品はあるけど、4DX専用映画はなかったので、作るなら‟業界初“を狙おうと大急ぎで企画を進めました。
そんな中で、制作のダブさんから、「白石晃士監督がこの企画に興味を持ってくれている。業界初の企画にチャレンジしたいと言っている」と聞き、会ってお話をしました。
白石監督とのお話の中で、4DX®専用映画なので、4DX前提の仕込みが必要だということ、
臨場感をだすならPOV方式で撮影しようと方向性が決まったんです。

Q:どうやって4DX®前提の脚本を作ったんですか?

青木さん:
ユナイテッド・シネマさんにお願いして、ユナイテッド・シネマ豊洲の営業終了後、白石監督を始め、スタッフみんなに4DXの選出11種類を体験してもらい、インプットするところから始めました。
11種類のギミックを体験後、ギミックを生かすならホラー映画が良いのでは?ということになり、臨場感を生かすために撮影はPOV方式にしようと具体的に企画を固めていきました。
今までの作品は全機能使い切ってるとは限らないので、『ボクソール★ライドショー』では、25分の映像の中に、全機能を使い切ることも目標だったんです。

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撮影について

Q:撮影はいつごろ行ったんですか?

青木さん:
2015年の夏です。ホラー映画ということで、臨場感のある物語にするためには、オーソドックスだけど場所は“廃校”で、“肝試し”がいいのでは?という話になり、ちょうど熱海方面にあった廃校を3日間借りられることになって。
熱海の学校だったので、海にまつわる網とかも残っていたし、学校にあるものが、怪物化したという設定にしました。
学校にあるものといえば、黒いごみ袋とか、カーテンとか。身近にあるものが立ち上がって襲ってくる、追いかけてくるって、身近だからこそすごい怖いなって思って。
そういう発想は、白石監督と特殊造形の土肥さんと話し合った作り出しました。
お金も時間も限られているので、アイデア勝負でやりましたね。

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Q:キャストについては?

青木さん:
若い人に映画館へ行ってもらうきっかけをつくりたいという目的もあったので、見る人と同じ年齢の若い俳優さんにお願いしたいと思っていました。
有名な女優さんよりも、これからブレイクしそうな元気な子を選びたいなって。
岡本夏美ちゃんは、ドラマ出演の経験もあったし、Twitterのフォロワーが10万人いる子なので、若い人に作品の面白さを広められるかなという思いもありで起用しました。
番人役の大迫さん、久保山さんは白石監督の「こわずぎ」シリーズでおなじみの方なので、若い俳優と白石ワールドがミックスできるなと思いましたね。

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Q:撮影のポイントは?

青木さん:
臨場感出すためにPOV方式で撮影するといっても、勢いで撮っているわけではないんです。
全ての演出は緻密に計算されていて、監督は自分で演じて「これはいける!」と判断してから、脚本に盛り込んでました。
25分の長さでは余計な説明ができないので、裏設定はあるけれど「これでもか!」と言わんばかりに凝縮型で、詰め込みました。

どんな人に見てもらいたいですか?

青木さん:
4DX初体験の方とかにお勧めですね。11個のギミックすべて体験できますし。
ポスターを気合い入れて作り込んだので、“ガチホラー映画”のように見えますが、実際は、怖いホラー映画ではなく、アトラクションを体験している感覚で見てほしいですね。
学生さんとか、友だち同士でみてもらって、ドキドキ体験の「吊り橋効果」で、より仲よくなってほしいです(笑)。

最後に、これから観る方に。

青木さん:
劇場でイスに座ると、イスがぐわーっと動いて映画にいやおうなしに集中できるので、何も考えずにイスに座って、まったく違う世界に連れ去られる体験をしてほしいです。

映画撮影は2年~3年かかってしまう場合もあるので、ここまでスピード感もって業界初の面白い取り組みができたので、映画を撮影したいという若い人にもぜひチャレンジしてもらいたいです。

取材協力:
青木基晃さん 株式会社ウフル(http://uhuru.co.jp/

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映画『ボクソール★ライドショー ~恐怖の廃校脱出!?~』

『ボクソール★ライドショー~恐怖の廃校脱出!!~』映画オリジナル予告編

【STORY】
廃校で行われる、アイドル3人による肝試し生中継、それは“お約束”のバラエティ番組のハズだった―。
新人アイドルのナツミ、エレナ、キヨ。プライベートでも仲の良い女子高生3人組が番組ロケにやってきたのは山の中にある薄暗い廃校だった。夜な夜な女のすすり泣きが聞こえるというウワサの廃墟となった中学校。「私達、これから肝試しをしまーす!」「こわーい!」。TVディレクターの田代がカメラを回し、生中継する肝試し企画はいつも通りのよくあるバラエティになるはずだった―。

2016年1月16日、ユナイテッド・シネマ豊洲他全国順次ロードショー!
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