大人女子におすすめ。江國香織の絶対に読んでおきたい恋愛小説5選

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“恋愛小説の女王”と呼ばれている江國香織さん。大人女子にこそおすすめしたい、珠玉の恋愛小説を5つ紹介します。

心を揺さぶる12本の短編集「号泣する準備はできていた」


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「号泣する準備はできていた」は、江國香織の直木賞受賞作品です。
アンニュイな雰囲気の漂う恋愛小説で12編の短編が収録されていて、その中に「溝」という作品があります。
裕樹と妻の志保は結婚している夫婦ですが、お互いへの不満が募り実は離婚を考えています。しかし離婚を隠して裕樹の実家のパーティーに参加します。裕樹の実家には妹がいて、妻の志保と妹は馬が合わずにぎくしゃくします。夫婦の行く末はどうなるのでしょうか…。
ほかにも、繊細で細やかな心理描写にすぐれた短編ばかり収録されているのでぜひ一度手に取ってみてください。

不思議な夫婦のカタチを描いた「きらきらひかる」


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精神を患っている笑子(しょうこ)の夫、睦はゲイでした。そして夫の恋人には紺くんという恋人もいます。不思議な関係性の3人が共同で暮らし、奇妙な形ですが居心地の良い3人の夫婦生活をずっと続けていたいと願っています。ですが、やはりその関係には軋みが現れて…。果たして夫婦生活は壊れることなく続けられるのでしょうか…。
はたから見れば不可解すぎる3人ですが、3人にはちゃんと愛情があります。相手の幸せを願い、相手を思いやる愛情が感じられて、素敵な気分になれる恋愛小説です。

300万部を越えた大ベストセラー作品「冷静と情熱のあいだ」


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イタリアと日本を往復するあおいは、日本の大学で運命の相手・順正と出会います。2人は惹かれ合いますが、事情があって一度別れてしまいます。
数年後、順正がイタリアを訪れた時に、あおいは恋人のマ―ヴと暮らしていました。順正は失意のまま日本へと帰ります。さらに時が経って、あおいは恋人のマーヴと破局していました。あおいが思い出すのは順正でしたが、彼もまた彼の道を歩んでいて…。


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江國香織、辻仁成が同じ物語をそれぞれ女の視点、男の視点で描いた珠玉の大ベストセラー小説です。2001年には竹野内豊主演で映画化もされ、大ヒットを記録しました。
お互いを思い合いながらも揺れ動く、あおいと順正の関係が見どころの素敵な恋愛物語です。

狂気の恋愛「神様のボート」


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W不倫でとろけるような恋をしてしまった母・葉子は、娘草子を出産しますが、不倫相手とは離れ離れになってしまいます。そして再会の約束をした不倫相手と再び会うために旅を続けます。そんな母親を理解して旅についていく娘の草子。しかし、愛を求めて旅を続ける葉子と、次第に現実が見えてきた娘の草子の間には、徐々に心の隙間が拡がっていきます。ラスト、次第に狂気が増していく葉子は、とうとう不倫相手に会うことができますが、その方法とは…。
骨までとろける恋愛と、狂気の沙汰が紙一重で美しくもあり恐ろしくもある恋愛小説です。

読みやすい短編集「つめたいよるに」


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1996年発行の短編集「つめたいよるに」の冒頭を飾る、短編「デューク」。
愛犬のデュークが死んでしまい、悲嘆に暮れている主人公のもとへ、1日だけ少年の姿に生まれ変わって帰ってきます。
他にも、「悲しくて息もできないほど」「アイスクリームの甘さが舌に嬉しい」など、読んでいて心を掴まれてしまう名作21編を収録した短編集です。


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以上、江國香織の小説を5つご紹介しました。繊細な心の揺れや、恋する嬉しさ、切ない苦しみなど、大人女子だからこそ刺さる心情表現がたっぷり堪能できる江國さんの作品。この機会に是非手に取り、お気に入りの1冊を見つけてくださいね。