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切なく胸に響く恋愛小説はいかが?芥川賞作家・辻仁成の文学作品

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芥川賞作家・辻仁成が生み出す恋愛小説は甘く切なく胸に響きます。今回はおすすめの小説5作品をご紹介します。

不思議な男女の逢瀬と深い愛「サヨナライツカ」

サヨナライツカ
出典:https://www.amazon.co.jp/

「好青年」と呼ばれ、すでに婚約もしている豊は、タイで謎の美女・沓子と出会います。4か月間という短い期間に逢瀬を重ね、愛し愛される喜びを知る2人ですが、避けられない別れが訪れてしまいます。そしてそれから25年後、ついに2人は再会を果たします。
2008年に中山美穂主演で映画化された、辻仁成の人気作品のひとつです。

江国香織とのコラボ小説「冷静と情熱のあいだ―Blu」

冷静と情熱のあいだ―Blu
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この小説は江国香織とのコラボレーション企画で生まれました。月刊誌連載で、まず江国香織が掲載し、次号で辻仁成が掲載するという手法がとられ、完結後はそれぞれ江国香織が書いた部分を「Rosso(ロッソ)」、辻仁成が書いた部分を「Blu(ブリュ)」として刊行されました。1組の男女に起きる出来事を、江国香織は女性・あおいの目線から、辻仁成は男性・阿形順正の目線から描いています。
順正は、やりがいのある仕事や大切な人を持ち充実した日々を送っていましたが、かつての恋人あおいを忘れることができませんでした。あおいと交わした10年後に会おうという約束に思いを巡らせる順正が、切なく苦しい1冊です。

日韓の国境を越えた愛を描く「愛のあとにくるもの」

愛のあとにくるもの
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チェリストとピアニストの両親を持ち、小説家を目指す主人公青木潤吾はある時韓国に赴きその地で紅と7年ぶりの再会を果たします。潤吾が大学4年生の時に二人は交際していましたが、些細な行き違いから別れることになってしまいます。ふたりが国境や言葉、文化の違いを乗り越えて相手の気持ちに気付くとき、胸がきゅんとします。紅側から見たストーリーは韓国の人気女性作家・孔枝泳が「愛のあとにくるもの―紅(ホン)の記憶」で書いています。

愛と嫉妬の絡み合いを生々しく表現した「嫉妬の香り」

嫉妬の香り
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本作のテーマはタイトルの通り、「香り」と「嫉妬」です。ある時仕事のプロジェクトによって4人の男女が出会います。順調に見えた4人の関係ですが、嫉妬という感情によって段々とその関係は歪んでいってしまいます。主人公の嫉妬の描写や、香りの描写がリアルな作品です。

様々な恋や愛をおさめた短編集「目下の恋人」

目下の恋人
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連作を含む10編からなる短編集です。表題作「目下の恋人」は、いつも彼女のことを“目下の恋人”と紹介するヒムロと、それに対して傷つきながらも笑っている恋人ネネちゃんのお話です。“目下の恋人”ということはいつか自分は捨てられるのか?という思いを持つネネちゃんですが、実はヒムロはある強い思いを込めて、“目下の恋人”というフレーズを使っていました。

芥川賞作家・辻仁成の文学作品をご紹介いたしました。甘く切ない恋愛小説に癒されてみてください。

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