大人女子が読んでも楽しめる、おすすめの漫画を集めてみました。

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コミック_南京とマヨネーズ出典:https://sumally.com/p/11011

「なにか読みたい。」突然、そう感じることはありませんか?

この記事では、大人女子こそ楽しめるおすすめの漫画を集めてみました。どれもゆっくりと休日に読みたい作品ばかり。お気に入りの飲みものを準備して、ページをめくってみてはいかがでしょう。

静かな画面に感情が紡がれていく「南瓜とマヨネーズ」/魚喃キリコ

コミック_南京とマヨネーズ出典:http://dotob.hateblo.jp/entry/2013/03/20/204319

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主人公「あたし」は、「せいちゃん」と同棲をしています。ミュージシャンの夢を見ているせいちゃんのため、夜の仕事に就き、生活費を稼ぐあたし。しかし、実はあたしには忘れられない男性がいて…。

「blue(ブルー)」や「strawberry shortcakes(ストロベリーショートケイクス)」などでも有名な漫画家、魚喃キリコ(なななん きりこ)。

魚喃キリコは、まず絵柄が特徴的です。グラフィカルで、一コマ一コマがポスターデザインのよう。そしてそんな静かな画面の中に詰まっている、ありふれた日常。どこかで見たような人物たち。特別なことは起きないけれど、読み終わったとき、胸にくる。魚喃キリコの漫画は、10〜20代の女性ならばどこかで味わったことのある風景をかき集めたかのようです。

穏やかに、しかし鋭くイタイところを突いてくる。ドラマチックな演出が無いからこそ、自然に感情移入して、気がつけば魚喃キリコの世界に迷い込んでしまいます。

女が持つ欲望と痛み「ヘルタースケルター」/岡崎京子

コミック_ヘルタースケルター出典:http://www.shodensha.co.jp/fy/book/okazakikyoko/sample/000278.php

コミック_ヘルタースケルター出典:http://www.shodensha.co.jp/fy/book/okazakikyoko/sample/000278.php

元祖恋愛漫画家といえば、岡崎京子。代表作「ヘルタースケルター」は近年映画化されましたね。沢尻エリカが整形を繰り返して美女へと変貌した女優というセンセーショナルな主役を演じたことで話題となりました。

岡崎京子の持ち味は、その作中にグロテスクなまでに女の欲望を爆発させること。「ヘルタースケルター」の主人公りりこが持つ、狂気じみた美への執着心は、女性ならどこかで共感を覚えてしまうのでは。女の欲望を包み隠さず表してしまうところに、どこかで気持ちよささえ感じてしまいます。自分だったら、あそこまで開けっぴろげには出来ないと思ってしまうはず。

余談ですが、次にご紹介する安野モヨコは、岡崎京子のアシスタントを務めていた時期もあったとか。確かに作風が似ていますよね。

社会人女子必読の書「働きマン」/安野モヨコ

コミック_働きマン出典:http://www.amazon.co.jp/働きマン-モーニング-KC-安野-モヨコ/dp/4063289990

コミック_働きマン出典:http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/hatarakiman4.html

コミック_働きマン出典:http://laughy.jp/1422699083787148255

28歳独身の主人公は、週刊雑誌を担当する女性編集者。恋愛、仕事、人生に起こるさまざまな葛藤と戦いながら成長していく「働きマン」のストーリー。

恋愛漫画の女帝、安野モヨコ。彼女ほど、大人女子の恋愛世界を生々しく、かつどこかで面白おかしく描き表す作家はいないのではないでしょうか。

「働きマン」のみならず、代表作の「ハッピーマニア」、蜷川実花監督で映画化された「さくらん」…。これらの名作を読んでいて、「ああ、この主人公の感覚、デジャヴ」と何度感じさせられたことでしょう。
また、安野モヨコの作品というと、スピード感あるユーモアがたまりません。胸にグサグサくるリアルな恋愛話の合間に挟まれる、ちょっとゆる〜い会話センスがあるからこそ、物語も飲み込みやすく感じます。
ちなみに旦那さまは、「新世紀エヴァンゲリオン」などで超有名な庵野秀明。お二人とも、創作の才能に恵まれた素晴らしいカップルですね。

大人になるにつれて見えてきてしまう現実 「ソラニン」/浅野いにお

コミック_ソラニン出典:http://www.amazon.co.jp/ソラニン-1-ヤングサンデーコミックス-浅野-いにお/dp/4091533213

大学を卒業し、OL2年目の主人公芽衣子。同棲相手の成男はバンドマンで、バンド活動の隙間を縫いながらアルバイトをしています。将来が見通せず、なにを生きがいにすればいいのか、なにを未来に期待すればいいのか彷徨う、若者たちの物語。

繊細な人間描写に根強いファンが多い、浅野いにおの作品です。浅野いにおといえば、「おやすみプンプン」や「ひかりのまち」で有名ですね。味わい深い絵柄と、表情豊かな登場人物が魅力的です。「こんな顔してる人、この間見たな」なんて感じてしまうはず。
2010年には宮崎あおい×高良健吾の主演で映画化もされました。ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)の歌う主題歌「ソラニン」はたまらなく切なく、必聴です。

ということで、大人女子でも楽しめる漫画をご紹介しました。すべて、電子書籍でも購入できる漫画です。ぜひ、ゆっくりと味わってみてくださいね。