「寿々男のように、みんなのことが大好きだった」 映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』北山宏光インタビュー

インタビュー

売れないマンガ家・高畑寿々男(北山宏光)は、ある日交通事故に遭い、あっけなくあの世へ。生前は妻・奈津子(多部未華子)がパートで稼いだお金をギャンブルに使うなど、まさに“ダメ夫”だった寿々男に、あの世の関所が下した判決は「執行猶予1ヶ月、過去のおろかな人生を挽回せよ。但し、猫の姿で――」。トラ猫の姿で奈津子と娘・実優(平澤宏々路)のもとに戻り、「トラさん」として高畑家で飼われることになった寿々男。猫になって初めて気付く、大切な人たちの本当の想い。果たして寿々男はどうやって人生を挽回するのか?愛する人がそばにいるという、当たり前の幸せに気づかせてくれる映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』。

「寿々男のように、みんなのことが大好きだった」 映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』北山宏光インタビュー

本作で、主人公の高畑寿々男を演じた北山宏光さんにインタビュー!映画についてはもちろん、自身が飼っていた猫の思い出話や、家族の愛を感じたエピソードも語っていただきました。

――本作で映画初出演、さらに初主演ということですが、撮影の感想を教えてください。

ストーリー、役柄、どれも自分にとって挑戦ばかりでしたが、この壁を乗り越えられたら、きっと次に繋がるだろうと思えるような“ワクワクする壁”でした。現場では自分のやりたいことに惜しみなくトライさせていただき、とても楽しんで演じることができました。これから芝居をしていく自分にとっての教科書みたいな、多くのことを学んだ作品です。

――原作を読んだ際、寿々男の外見やふとした表情が自分に似ていると感じたそうですが、現場で自分が寿々男っぽいなと感じた瞬間はありましたか?

待機中に話をしていたとき、多部さんや宏々路ちゃんにいじられたりして、ふと“なんか俺、裏でも寿々男じゃん”って思いました(笑)あとは家族が大好きな寿々男のように、僕もキャストやスタッフの方々が本当に大好きでした。撮影が終盤になるにつれて、一緒に過ごす時間が少なくなっていくのがすごく悲しかったです。

「寿々男のように、みんなのことが大好きだった」 映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』北山宏光インタビュー

――北山さんが思う寿々男の魅力はどんなところでしょう?

嘘をついているのが周りにバレてしまうくらい正直なところ。寿々男は自分勝手だけど、すごく真っ直ぐなんです。だからどこか憎めないし、周りの人から愛される人徳があるなと思います。それから、家族に対してしっかりと愛情表現をする姿は、僕も大好きです。

――ご自身もそんな父親に憧れますか?

そうですね。やっぱりもう33歳だから、地元に帰ると「○○の子どもと△△の子どもは同級生で~」とか、「この間、運動会で~」っていう話をよく聞くんですよ(笑)今回初めて父親役を演じたのですが、宏々路ちゃんが本当に自分の子どものように思えて、とにかくかわいかったです!

――実際に娘ができたら甘くなってしまいそうですね(笑)

たぶん心配で外に出したくなくなっちゃう!でもそうしたら「パパうざい」とか言われちゃうのかなあ。「洗濯物一緒にしないで」なんて言われた日には、間違いなく膝から崩れ落ちます…(笑)

「寿々男のように、みんなのことが大好きだった」 映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』北山宏光インタビュー