初の続編出演で気づいたチームの力 ドラマ&映画「賭ケグルイ」#3 高杉真宙インタビュー

インタビュー

政財界の有力者の子女が多数通う私立百花王学園。ここで生徒たちの階級を決定するために行われているのが――ギャンブル。勝ったものは支配する側に立ち、敗れたものは“ポチ”や“ミケ”と呼ばれる家畜となる。そんな学園を舞台に、リスクを負うことに快感を覚える“賭ケグルイ”の少女・蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ/浜辺美波)が、生徒会と繰り広げる極上の心理戦を描いたギャンブル・エンターテインメント、「賭ケグルイ」。

CinemaGeneでは3回にわたって、ドラマ&映画「賭ケグルイ」に出演するキャストのインタビューをお届け!#3では“ポチ”として虐げられる日々を送るも、夢子の案内係になったことで学園生活が激変していく鈴井涼太(すずい りょうた)役を演じた高杉真宙さん。season1から全シリーズに出演してきた高杉さんに、本作についてたっぷり語っていただきました!

◆#1 中川大志 アドレナリンが出る感覚を味わった現場
◆#2 宮沢氷魚 本人もニヤけてしまうほどのかっこよさ!

――ドラマseason1、season2を経て、映画化が決まったときのお気持ちを教えてください。

どの作品も出演が決まったときはもちろん嬉しいですが、こうしてシリーズが続く作品に出るのは今回が初めてだったので特に嬉しかったです。season1のあと、それぞれのキャラクターがどういう人生を歩んでいるか個人的に気になっていたし、大好きな「賭ケグルイ」のキャラクターたちにまた会えるのがとても楽しみでした。

――映画は、原作者・河村ほむら先生によるシナリオ原案・監修のオリジナルストーリー。原作に沿って描かれるseason1、2とは異なる物語で、鈴井を演じる難しさはありましたか?

映画に登場するオリジナルキャラクターたちと鈴井がどう対峙するかは、もちろん原作に描かれていない部分なので、僕自身で作り上げる必要がありました。これまでのように“原作に忠実に演じる”ことがなくなった分、自分が色付けをすることで鈴井のイメージが壊れないよう意識していましたが、そのさじ加減が難しかったです。

――season1の撮影から約半年ぶりに再集結した現場はいかがでしたか?

キャスト陣だけでなく、スタッフの方々も前作とほぼ同じで、初日からすでに関係性はでき上がっていたなと。続編ということで、鈴井らしさや、自分がどう演じていたのかを思い出す時間が必要でしたが、このメンバーだったからこそ、すぐにその感覚を取り戻すことができました。前回より撮影以外でみんなと話す時間も増えて、取材とか役を離れたところでも仲の良さを実感しました。

――「賭ケグルイ」の現場あるあるって何かありますか?

劇中のゲームに使うトランプやチップで遊びたがる!ディーラーの技がいろいろあって、それをみんなで練習していました。

――高杉さんも何か技に挑戦されましたか?

チャレンジしたんですけど、器用じゃないから、なかなかできなくて…(笑)森川さんがうまかったですよ!劇中にも取り入れていました。

――前作の鈴井は夢子たちのバトルを解説する役どころで、高杉さんお一人での撮影が多かったとか…!今作では他のキャストとの掛け合いがかなり増えたんじゃないでしょうか?

そうですね…!前回はひたすらしゃべっても反応してもらえなくて、孤独との戦いでしたから(笑)今回は周りに人がいて、みんなが僕の芝居に対してリアクションしてくれるのが嬉しかったです。

――何より、映画では夢子と一緒にバトルに参加しますからね!

これまでは夢子が戦う姿を見ているほうが多かったから、隣に並んでゲームに参加するのは不思議な感じがしました。“みんなはこういう感覚でゲームをしていたんだ…!”と知ることができたし、鈴井がゲームに参加したらどうなるかっていうのを体験できて嬉しかったです。