講師からの感謝と労いに、キャスト陣思わず涙!映画『小さな恋のうた』公開記念舞台挨拶レポート

イベントレポート

苦労した、悔しかった“壁”の克服方法とは?キャスト陣、1年前の楽器練習を振り返る

――みなさんは映画のために6か月間もバンドの練習をされて、この度メジャーデビューもされました。ゼロから楽器を始めた方もいらっしゃると思うんですけど、ここまでの演奏をできるようになるために苦労したこと、悔しかったことがあれば、どのように克服されたのかも一緒に教えてください。

佐野「僕はベースだったんですけど、さっきも言ったようにちょうど1年前の5月に練習を始めて、楽器というものを触ったことがなかったので、まあ難しかったです。MONGOL800の(上江洌)清作さんが、一番初めに出会ったときに、清作さんが使っているベースをプレゼントしてくださって、“これはやるしかねぇよ…!”と。克服とはちょっと違うかもしれないんですけど、それがきっかけで頑張ろうと思って練習しました。悔しかったことは森永くんに怒られたことですかね(笑)劇中でも「おい、亮多!」って言って怒られるシーンがあると思うんですけど、まさにあのシーンのように「おい、勇斗!」って(笑)」

森永「「なんかあったらスティック後ろから投げるぞ」っていうのは決め台詞だったので(笑)」

佐野「彼とは長い付き合いなので、よく怒られるんですけど(笑)、それもあったから何とか練習も頑張れたかなというのはありますね。」

――森永さんはいかがでしょう?

森永「このメンバーの中では僕が唯一経験者だったので、それが1つのプレッシャーでもありました。僕も(髙里)悟さんから「あとはもう託しましたから」というお言葉とともにスティックを直々にお渡しいただいて、それを使って頑張って練習していたんですけど、その熱意もあってか、本当はそんなに短期間で折れないスティックが1か月使ったくらいでパキーンと折れちゃったこともありました。でも一番難しかったのはBPMの管理ですかね。テンポの管理をドラムが全部しなきゃいけないので、それをきっちり合わせることっていうのが一番大変だったかなと思います。どうやって克服したかというと、本当に地獄みたいなんですけど、音楽ではなくてず~っとメトロノームの音を聴いてるっていう(笑)どこ行くにしてもず~っとメトロノームの音を鳴らしてたっていうのが克服方法でしたね。」

――山田さんはどうですか?

山田「ギターを触るのは初めてに近いところから始まったんですけど、私も(儀間)崇さんに「まあ、モンパチの曲は簡単だからね!」って言われたんですけど、“全然簡単じゃない!”と思って(笑)新しいことを始めるっていうのは、そこから続けるのも大変だなと思ったんですけど、今回はこの作品のために、みんなと一緒にっていうのがあったので、私はギターも歌も楽しく続けられていたなと。眞栄田さんと私はギターなんですけど、(眞栄田さんが)どんどん練習して上達なさるので、そこに負けないようにと思いながら、いつもやらせていただきました。」

――眞栄田さんはいかがですか?

眞栄田「…一緒ですね!譜久村慎司という役は、バンドの中でも大輝と争うくらい(楽器が)一番うまい存在でないといけないというのがあったので、初心者から始めたんですけど、誰よりもそこはうまくならないとなって思って練習していました。練習に行くたびに杏ちゃん(山田)がやばいので、悔しかったですし、そこに負けないようにって。苦労したことは、僕は歌がそこまで得意なわけじゃないし、声も低いから「あなたに」とか結構高くて、一番上の音が全然出なくて、声域を広げっるっていうのは結構大変でした。ヨースケさんというギターの講師の先生とやっていたという感じですね。」

――鈴木さんはどうでした?

鈴木「郷敦も言っていたんですけど、自分が一番楽器がうまい役で、なのにこの中で一番音楽に対する思いがもともと低かったというか、苦手意識があったのでちょっと遅れを取ってて。最初は本当に苦労しましたね。でもみんなの演奏を見て、自分も頑張らなきゃってなったし、合同練習のときなんかはみんなの様子を見て、みんなと合わせることによって成長できたなって思っています。悔しかったのは、屋上で演奏できなかったことですね(笑)」

――クレアさんはみなさんの演奏を見ていかがでしたか?

クレア「みんなはすごいと思います!みんな一緒に歌って、映画をして、私もとってもハッピーになりました!みんな、ファンです!(笑)大好きですよ~!」

――橋本監督はいかがでしたか?

橋本監督「最初彼らがギターなりベースを渡されることから見ていて、僕は「やって」というだけなんですけど、どこまでいくのか分からない中で、映画の中でも舞ちゃんが初めて鳴らしたアンプの音を聴いてわぁっとなるじゃないですか。あれなんかもその日のみんなの顔を見て、こういうのも撮ったほうがいいんだなと足したシーンでもあったので、そういったところから始まって、みんなが練習していって。佐野くんは結構最初から弾けないのに弾けてる風の顔するのうまかったけど(笑)」

佐野「そういうこと言うのやめてくださいよ!(笑)」

橋本監督「顔でね(笑)でもみんなに「顔で弾いて」って言ってたから。そう思ってたものが、だんだん1人ずつうまくなっていって、みんなが集まってさらにうまくなって、やっぱりそういうのが現場に行って目の前に集まってくる生徒役ということで沖縄の子たちがいると、本当にライブのようにお互い影響し合って、今まで見なかった彼らの力というか、現場だから見れる感じがあって、それを今回ちゃんと捉えさえてもらえたのがすごく嬉しかったなと思います。」