竹宮惠子「地球(テラ)へ…」など、大御所女性マンガ家の絵が美しい

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竹宮惠子をはじめとした大御所の女性漫画家の作品は時代を経ても愛され続けていますよね。今回はそのような作品の中から特におすすめしたいものをいくつかご紹介致します。

壮大なスケールと重厚な展開が魅力的なSF超大作「地球(テラ)へ…」


地球(テラ)へ…
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竹宮惠子は、「風と木の詩」や「ファラオの墓」など独創性と物語性、何より、哲学と豊かな教養に裏打ちされた芸術的ネーム(台詞)で多くのコアなファンを惹きつけてきました。
そんな竹宮作品の中でも際だつ存在が「地球(テラ)へ…」。
わずか3巻ながら、その内容はとても重厚。人類と新人類、管理社会と自然という相対するテーマを軸に、みずみずしい感性をもって描かれています。
一度や二度でなく、年を重ねる毎に読んでほしい作品です。美しい絵と深い世界にぜひ魅了されてください。

現在、過去、未来が交錯するストーリー「ポーの一族」


ポーの一族
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「トーマの心臓」、「11人いる!」「残酷な神が支配する」など様々な作品を生み出し、幅広く支持されてる漫画家・萩尾望都。作品のジャンルはSF・ファンタジー・ミステリー・ラブコメディー・バレエもの・心理サスペンスものなど幅広い分野にわたり「少女漫画の神様」と言われています。
「ポーの一族」では、永遠の時を生きるバンパネラをモチーフにした耽美で幻想的な世界観と、繊細で絵画のような絵柄、綿密に構成された完成度の高い物語に熱狂的なファンが多い作品です。作中に、不老不死のバンパネラの悲哀だけでなく、彼らと接触した人間が感じる寂しさや憧れが描かれているところもこの作品の素晴らしさを物語る一つでもあります。

退屈なんてふきとばせ!「有閑倶楽部」

有閑倶楽部
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はっとさせられるような美しさ、柔らかさが絵の特徴の一条ゆかり。「プライド」や「砂の城」など、シリアスな作品テーマが多いと思う方も多いのはないでしょうか。
しかし「有閑倶楽部」では、一転してコメディタッチに描かれています。
「有閑倶楽部」とは、聖プレジデント学園の生徒会役員で構成された通称 「有閑倶楽部」 の6人の麗しきメンバーたちが、優れた知力と体力と若さゆえの爆発力、不可思議な霊感、常人には理解できない度が過ぎたセレブの金銭感覚など、それぞれの個性をフル活用し、破天荒に活躍するお話です。
現実にはあり得ないくらいのスケールの大きなストーリーに胸がスカッとしますし、テンポの良さは何度読んでも飽きが来ません。

少女漫画の金字塔「ベルサイユのばら」


ベルサイユのばら
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「オルフェウスの窓」、「女帝エカテリーナ」など様々な歴史漫画を生み出してきた漫画家・池田理代子。
中でも最も有名な作品が「ベルサイユのばら」でしょう。 女に生まれながら男として育てられた将軍の娘オスカル、オーストリアの皇女として生まれフランス皇太子に嫁ぎ、後に王妃となったマリー・アントワネット。フランス宮廷を舞台に、二人を中心に回る人間ドラマ、そして起こるフランス革命…。
あまりにも有名な作品ですが、有名だけどまだ読んでいないという方も多いのではないでしょうか?重厚なストーリー、個性溢れるキャラクター、そして美麗なイラストで綴られるこの作品は読んで後悔しないおすすめの作品の一つです。