すべての道はローマに通ず!イタリアを舞台にした映画5選

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美しい街並みに明るい太陽、気さくな人々に色鮮やかな料理!イタリアは世界中の人々を魅了してやみません。今回はそんなイタリアを思う存分楽しめる映画を、各ジャンルから集めました。

イタリア・ローマと言えばこの映画!『ローマの休日』

ローマの休日 (1)
出典:https://www.amazon.co.jp/

王女アンは、伝統と格式に縛られている自身の生活に不満を持っていました。ヨーロッパ各国を表敬訪問する旅行の最後に訪れたイタリアで、ついに不満が爆発。アンはヒステリーを起こしてしまいます。鎮静剤を打たれたにも関わらず部屋を抜け出したアンでしたが、鎮静剤が効いてきてしまい道端のベンチで寝てしまいます。通りかかった記者のジョーはアンを介抱しますが、ついにアンの正体に気が付き、大スクープをモノにしようと画策。アンをローマの街に連れ出します。

映画を象徴するのが真実の口に手が吸い込まれてしまうというシーン。実は俳優グレゴリー・ペックのアドリブだって知っていました?オードリーは台本外の出来事に大慌て!しかしこれはグレゴリーが当時新米だったオードリーの緊張をほぐすためにやった、彼なりの優しさでした。名シーンはこうして誕生したのですね。その後、“真実の口”は一躍観光スポットして有名になりました。

おいしい料理を堪能できるバディ・ムービー『イタリアは呼んでいる』

共にイギリスの芸能界で活躍するロブとスティーヴ。彼らに、イタリアを南下しながら料理を食べ歩くというおいしい仕事が舞い込みます。黒いミニクーパーで5泊6日。ピエモンテから始まり、リグリア、トスカーナ、ローマ、カンパーニャ、そしてカプリへと向かいます。
パスタにジビエ、シーフードにおいしいスイーツに舌鼓をうち、素晴らしい景色を楽しむ。そして隣にいる良き友との会話は最高のスパイス。中年男の哀愁にちょっとしたロマンスも楽しみながら、2人は旅をします。

主人公ロブとスティーヴを演じるのは英国エンタメ界で活躍するロブ・ブライドンと、ハリウッドで活躍する英国俳優スティーヴ・クーガン。そう、実は彼らは本作で自分自身を演じているんです。俳優たちがそれぞれ自分自身を演じるという、不思議な形態で製作された本作。スティーヴとロブは実際にも仲が良く、それは劇中のアドリブだという軽妙な掛け合いからも垣間見ることができます。

ローマ人の生活を垣間見るラブ・コメディ『ローマでアモーレ』

アメリカ人のヘイリーは、バカンスで訪れたローマでミケランジェロと出会い恋に落ちます。イタリアにやってきた元オペラ監督であるヘイリーの父親ジェリーは、ミケランジェロの父親ジャンカルロにオペラの才能を見出し、オーディションを受けさせることに。
一方、新婚のアントニオとミリーは仕事のためにローマへ移り住むことに。ミリーは美容室へ向かう道すがら、憧れの俳優と出会います。部屋に残されたアントニオの元には、手違いでコールガールがやってきてしまいます。

ウディ・アレン監督作品です。底抜けに明るいローマの人々の恋愛模様を描いた群像劇になっています。ローマの観光地をふんだんに用いた映像を見れば、気分はもうローマ人。トレヴィの泉やコロッセオといった有名観光地から、ボルゲーゼ公園などローマ市民憩いの場までローマをたっぷり楽しむことができます。

ローマを舞台に繰り広げられる緊迫のサスペンス『天使と悪魔』

バチカンでは前法王の死去に伴い、新しい法王を決めるコンクラーベが行われていました。しかし、儀式の途中で候補者の4名が何者かにさらわれてしまいます。バチカン警察はロバート・ラングドン教授に捜査協力を依頼。イタリアへ向かったラングドン教授は、さらなる事件に遭遇します。ローマの素粒子研究所で、男性が何者かに殺害されていたのです。殺された研究員の同僚女性と共に捜査を続けたラングドン教授は、2つの事件の背後に秘密結社イルミナティの存在があることに気が付きます。

トム・ハンクスが、宗教象徴学の権威ロバート・ラングドン教授を演じた『ダ・ヴィンチ・コード』の続編です。『ダ・ヴィンチ・コード』よりもスリリングな仕上がりとなっています。バチカンがテーマの本作でも、ローマで多くのロケが行われました。ローマを走り抜けるラングドン教授と共に謎解きに挑んでみては?

ベネチアの細い道を走り抜ける痛快アクション『ミニミニ大作戦』

ベネチアの最新金庫に隠された時価50億ドル総重量1トンの金塊を狙う、窃盗のカリスマ・チャーリー(マーク・ウォルバーク)は、仲間を集め金塊を盗み出すことに成功します。しかし仲間のひとりスティーヴ(エドワート・ノートン)が裏切り、金塊を奪取。さらにはチャーリーが父親のように慕っていた金庫破りのジョンも殺されてしまいます。1年後、チャーリーと仲間たちは、ジョンの娘ステラ(シャーリーズ・セロン)を加えてスティーヴへのリベンジマッチを計画。その計画の要こそ、ミニクーパーでした。

1969年の同名映画のリメイク作品です。狭いベネチアの街を駆け抜けるハイスピード・チェイスは必見。なんとシャーリーズ・セロンは自分自身の手で車を運転しカーチェイス・シーンに挑みました。そのせいでスピード感覚が狂い、シャーリーズはこの映画の撮影中に2度もスピード違反切符を切られています。

イタリアは呼んでいる

ラブロマンスからバディ・ムービー、アクションまでイタリアをたっぷり満喫できる映画をご紹介しました。いかがでしたか?お気に入りのイタリア映画で思いっきり旅行気分を楽しんでみてください。

『イタリアは呼んでいる』
© Trip Films Ltd 2014

『ローマでアモーレ』
©GRAVIER PRODUCTIONS,INC.photo by Philippe Antonello

『ダ・ヴィンチ・コード』
©2006 Sony Pictures Entertainment(J)Inc.All Righ

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