【公開まであと1日!】“フェイクなし”チームのこだわりが絆に 映画『走れ!T校バスケット部』カウントダウンインタビュー 志尊淳

インタビュー

連戦連敗!向かうところ負けばかりの雑草チーム「T校バスケット部」が夢を追いかけ、成長していく姿を描いた、映画『走れ!T校バスケット部』。CinemaGeneでは全3回にわたり、“T校カウントダウンインタビュー”をお届け!

◆【公開まであと3日!】編 佐野勇斗×鈴木勝大×西銘駿 お互いの彼女を妄想トーク♡
◆【公開まであと2日!】編 戸塚純貴×佐藤寛太 “憧れの存在”について男子トーク炸裂!

【公開まであと1日!】編は、バスケ名門校の元エース・主人公の田所陽一を演じた志尊淳さん。

事前に約3か月間の練習を経て臨んだというバスケシーンや、T校バスケ部がこのメンバーでよかったと思うことなど、映画について熱く、深く、語っていただきました!

――最初に、映画出演のお話を聞いたときはどんなお気持ちでしたか?

僕はスポーツ群像劇というものにすごく憧れがあったので、お話を聞いたときからとても興味がありました。その後、原作を読んだのですが、原作者の方が最終回の執筆途中で亡くなられて、息子さんが継承して書き上げたということを知って、その軌跡が素晴らしいなと感動しました。僕が映画を通して表現することで、その軌跡をまた受け継ぐことができたらいいなと思いました。

――志尊さんが演じたキャラクターの魅力と、演じるうえで意識したことを教えてください。

陽一は、常に前を向いているところが素敵だなと思います。陽一を演じるにあたって僕が心がけたのは、しっかりと周りを見ること。芝居の中でみんなと触れ合う瞬間を作るというのを、自分の中でルールにしていたんです。例えば誰かが落ち込んでいるシーンでは背中に手を当てたり、ゴールを決めたあとのハイタッチなど、そういったディテールにこだわりました。

――今回はバスケ初心者の方ばかりだったということで、事前に約3か月間の練習期間があったそうですね。具体的に日々どのような練習を?

約3か月あったとはいえ、各々の仕事のスケジュールもあったので、みんなで揃って練習できる機会はそう多くはなかったです。限られた時間の中で、“うまくみせる”ということを重視しながら、それぞれが持っている長所を磨いていこうと練習に臨みました。

先生とマンツーマンでの練習時間も設けられていて、プレースタイルなどの“個”を磨きつつ、やはりバスケをするうえで欠かせないチームプレーも強化していきました。あるときはボールを持たずに、ずっと基礎練習をしていたこともあったんですよ。とにかくきつくて、本当の部活みたいでしたね…(笑)でも大変な練習を経たことで、みんなとの距離はぐんと縮まったように思います。

――練習の中で志尊さんが一番力を入れて取り組んだのは?

バスケの技術的な部分を練習することは大前提として、僕は声を出すことを意識していました。みんな経験がないところから上達していかなければならなかったのもありますし、どうしても“仕事”として捉えると小難しく考えてしまうので、純粋にみんなが楽しんでできたらいいなと思い、明るい雰囲気作りを心がけました。

――本作のチームワーク抜群なバスケシーンは、その練習の賜物なんですね…!

実は監督との会話の中で、バスケのシーンを増やしてほしいと伝えました。バスケのシーンはセリフがなくても、プレーをすることでコミュニケーションに繋がりますし、「みんなで頑張ろうな」と言葉で語るより、汗水垂らして練習をともにすることに意味があると思ったんです。実際に自分たちが練習を重ねていく中でも、みんなで練習した過程が、チームの団結に結び付いていくのだと感じました。

――撮影していて大変だったシーンは?

決勝の試合ですね。前日に3 on 3のシーンを撮影していて2日連続の撮影だったのもありますし、カット割りによっては、自分たちが映っていなくても芝居をすることがあるので、それを含めると相当走っていたんですよ。でも僕らはフェイクを使いたくなくて、一連の流れを最初から最後までしっかりと見せたいという思いで撮影を乗り切りました。その撮影後2日間くらいは、体が動かず、声も出ないくらいヘトヘトでしたね(笑)