異色のジブリヒロイン?『紅の豚』ジーナに学ぶ大人の女子力

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紅の豚

ジブリのヒロインと言えば、快活で優しくて芯が強いけど、ふとした時に心の影が見えるところもキャラクターに深みがあって魅力的…という女の子がイメージされるのではないでようか。ナウシカやサツキに代表されるような女の子ですね。今回は、こうしたジブリヒロインの中ではちょっと異色なキャラクターの魅力に迫ってみたいと思います。そのキャラクターは、『紅の豚』のジーナです。
ジーナは、前述のようなジブリヒロインたちの中ではちょっと珍しい、大人の色気がある女性。美しく上品で、荒くれ者の空賊たちさえ彼女の前ではおとなしくなってしまうというように人々から一目置かれた存在で、まさに「こんな風に歳を重ねたい」と憧れてしまう理想の女性なんです。

“紅の豚”ポルコ・ロッソとは

まずジーナを語るうえで欠かせない存在である、本作の主人公ポルコ・ロッソについておさらいです!ポルコは1929年頃のイタリアを舞台に、真っ赤な飛行艇(水上で発着できる飛行機)に乗って空中海賊退治で賞金を稼ぎながら暮らしています。彼はご存知のとおり豚の姿をしていますが、これは自身に魔法をかけたことによるもので、もとはと言えば普通の人間の姿をしていました。作中の回想シーンなどで、何度か人間だった頃の姿も映し出されていますね。また、人間だった頃の彼を知る人物からは「マルコ」と呼ばれていますが、マルコ・パゴットというのがポルコの本名です。人間だった頃のポルコは、イタリア空軍のエースだったといいます。

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