――先程、北山さんがくだらないことでもどんどん話しかけるとおっしゃっていましたが、どんなことを話されていたんでしょうか?
北山「多部さんが楽屋でごはんを食べるときに本を読んでいたんですけど、10分、15分くらいの休憩だったので、どうせ頭に入らないんだから一緒に飯食おうよって感じで(笑)」
多部「話しかけられたら、やめざるを得ないじゃないですか(笑)携帯触ってるときとか、本を読んでいるときとか、本当に関係なく話しかけてくるんですよ!その精神力がすごいなと思って!(笑)」
北山「もう~!(笑)限られた時間ですからね…?(笑)」
筧監督「いつもの(やり取り)が始まったって感じです(笑)」
――監督から見て、この家族はどうでしたか?
筧監督「僕は結局カメラ周りとか、演出とか、どうしても監督としてやることが多いので、家族が仲良くなっていくグラデーションの部分は正直そんなに見れていないんですけど、スタジオセットではなくロケだったので、良い意味で狭い臨場感が家族を作ってくれたのかなと思います。」
――北山さんと多部さんに伺います。北山さんは一番最初に猫スーツを着て鏡をご覧になったときにどう思ったかというのと、多部さんは初めて猫スーツを着た北山さんを見てどう思ったか、それぞれ教えてください。
北山「初映画、初主演で、猫スーツを着たときに、“俺、これでいくんだ…!”って気合い入れました(笑)実際現場に入って動いてみないと、どれだけ動きが制限されるかも分からなかったので、とりあえず着たときは気合いを入れました。」
――似合う、似合わないとかは?
北山「“意外に俺いけんな”って思いました(笑)」
――多部さんはいかがですか?
多部「私は撮影初日から、北山さんが猫スーツを着ていらっしゃって、かわいいなって思いました。かわいかったです。あと肉球がついてると何もできないんですよね。」
北山「手に直接肉球をつけるので、台本をめくったりとか、飲みもののフタを開けたり、そういうことができないので、周りのスタッフさんだったり…」
多部「そう!(平澤)宏々路ちゃんに頼んでいたときとか、すごく和むシーンでした。「開けて~」って言って(笑)」
北山「猫のときは本当に甘やかしていただいて、至れり尽くせりでした(笑)」
――猫スーツじゃないときはそんなにチヤホヤは…?
北山「そうですね… いや!みなさん優しいですよ?でも猫のときは異様に優しかったですね(笑)」
筧監督「猫の姿での撮影が終わるときに、すごく寂しがっていて、もちろん撮影自体が終わるのも寂しがってくれていたんですけど、単純にチヤホヤが終了するっていうのもね(笑)あとは遠くから見ても分かるから、来たなという感じで現場の雰囲気が明るくなっていました。彼にはそういう要素もありましたね。」
――北山さん、人気キャラクターがチヤホヤされる気持ちが分かりました?(笑)
北山「すごい分かりましたね!通りすがりの子どもたちが「あ、猫だ!」って言われるあの感じ!」
――「北山くんだ!」ではないんですか?
北山「猫です!猫先行です(笑)(子どもたちが)寄ってきてくれたりとか、それが終わるときにはものすごく寂しかったですね…」