意外！制作や脚本など映画の裏方としても活躍しているハリウッド俳優たち

出典：http://collider.com/

多くのハリウッド映画の中で活躍しているハリウッド俳優たち。映画には、演じる人のほかにも監督、脚本、制作総指揮など様々なプロが関わっています。
そして、演じながらも、制作側としての才能を発揮しているハリウッド俳優も数知れず。そんな裏方としてもハリウッド映画を支えている俳優たちの映画を紹介します。

常識を覆した伝説のジェネラル・マネージャー『マネーボール』

出典：http://blogdailyherald.com/

元プロ野球選手のビリー・ビーン(ブラッド・ピット）は、貧乏球団アスレチックスのジェネラルマネージャーに就任します。短気で人や物に当たり散らす彼の性格はなかなか受け入れられをません。金銭面で優秀選手を雇うのは無理であり、チームを救う手だてはないように思えましたが、ある時ビリーはデータ分析を得意とするピーター（ジョナ・ヒル）と出会います。そして”マネーボール理論”に基づいたマネジメントをはじめ、徐々にチームに勝利が舞い込むようになるのです。

メジャーリーグの歴史を変えたといわれる、ビリー・ビーンの半生を描いた実話映画です。
制作にはブラッド・ピットも参加し、一度は中断した映画製作が彼の熱意で再会したというエピソードもあります。

まるで映画？大胆不敵な人質奪還計画『アルゴ』

1979年11月4日、イランのアメリカ大使館が過激派により占拠され、6人は脱出したものの52人が人質となる事件が起きます。イラン側の要求は、がん治療のためにアメリカを訪れている国王の引き渡し。
人質奪還のプロであるトニー・メンデス（ベン・アフレック）は、逃げ出した6人を出国させるために偽映画の撮影チームに扮装させる作戦を立てます。そして、プロデューサー・レスター(アラン・アーキン）の協力を得て『アルゴ』という映画製作記者会見を大々的に開き、本物さながらの計画が進行していきます。

実際の事件とその前代未聞の救出作戦を、ベン・アフレックが監督・制作・主演した作品です。アカデミー賞作品賞、脚色賞、編集賞を受賞し、ゴールングローブ賞でも監督賞などを受賞しました。
ベンは『バットマン vs スーパーマン　ジャスティスの誕生』での、バットマンであるブルース・ウェイン役が記憶に新しいですね。監督業と共に、俳優業にも意欲的です。

ひとりの天才青年と孤独な講師の心のふれあい『グッド・ウィル・ハンティング／旅立ち』

出典：http://www.independent.co.uk/

マサチューセッツ工科大学で、清掃のアルバイトをしているウィル・ハンティング（マット・デイモン）は、ある日、掲示板に書かれた難解な数学問題の正解をこっそり書き記します。驚いたランボー教授（ステラン・スカルゲールド）は書いたのはウィルだと突き止め、その才能を伸ばすため彼の身柄を預かることに。しかし、虐待された過去を持ち人に心を開かないウィル。ランボー教授は、セラピーのために大学時代の友人であり現在は講師をしているショーン（ロビン・ウィリアム）のもとにウィルを向かわせます。そして二人は少しずつ心を通い合わせていくのでした。

まだ無名時代のマット・デイモンが大学在学中に書いたものを、親友のベン・アフレックと共に映画の脚本として完成させました。
ロビン・ウィリアムズがアカデミー賞助演男優賞を受賞、そしてマット・デイモンとベン・アフレックは脚本賞を受賞しました。

ローラーゲームで自分を見つける！青春ガールズムービー『ローラーガールズ・ダイアリー』

出典：http://www.pluggedin.com/

自分の娘をミスコンで優勝させることが夢の母親・ブルックは、17歳のブリス（エレン・ペイジ）をあらゆるコンテストに出場させています。ある日、ブリスは偶然見たローラーゲームに魅了され、母親たちには内緒で新人発掘トライアルに参加をします。そこでスピードの才能を見せたブリスは、チームに迎え入れられます。すっかり、ローラーゲームに夢中になったブリスですが、ある日とうとう母親の耳に届いてしまい…。

『チャーリーズ・エンジェル』でのセクシーな姿が印象的なドリュー・バリモアの初監督作品です。ガールズトーク満載の映画『そんな彼なら捨てちゃえば？』では出演と共に制作総指揮に名を連ねた彼女。『ローラーガールズ・ダイアリー』でも女の子の本音や恋を可愛く描いています。

過酷な戦場での経験に苦しむひとりの兵士『アメリカン・スナイパー』

米軍の特殊部隊に所属し、イラク戦争へと派遣された狙撃手のクリス(ブラッリー・クーパー）。確かな腕で仲間を守るために160人もの敵を射殺し、その名は軍でも有名になります。しかし、敵にもその名が知れ渡り、彼の首には賞金が懸けられるほどに。
4度にわたりイラクへと渡った彼は徐々に心を苛まれていくのです。

『ミリオンダラー・ベイビー』『ジャージー・ボーイズ』などヒット作を生みだし、自らも俳優として活躍するクリント・イーストウッド監督の作品。
実在した米軍最強の狙撃手、クリス・カイルの自伝を映画化した作品です。
過酷な戦場での暮らしや緊張感あふれる戦いの様子がリアルに描かれています。銃によって国に貢献し、銃によって心を病んでしまったひとりの兵士の行く末は…。終始無音のエンド・クレジットでは、銃撃の音が聞こえてくるような気がします。

金融業界の裏に迫るサスペンス『マネーモンスター』

人気のテレビ番組「マネーモンスター」。司会のリー・ゲイツ（ジョージ・クルーニー）が得意の話術で生放送中、カイル(ジャック・オコンネル）が乱入し番組がジャックされます。拳銃を手にするカイルに、番組ディレクターのパティ（ジュリア・ロバーツ）も困惑し、手が出せません。カイルが言うには、株の情報操作が行われたことで全財産を失くし、その原因はリーの情報だったと…。数日前にリーが発した「アイビス社の株を購入すれば確実」といった言葉の後、アイビス社はシステムバグのため8億の損失を出してしまったのでした。
一体裏で何が行われていたのか…。

『羊たちの沈黙』『コンタクト』など、話題作での主演も多いジョディ・フォスターが監督を務めた作品です。ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツという2大スターが共演し、息の合った演技を見せてくれます。

役者としてだけでなく、裏方業もこなす俳優の活躍、いかがでしたでしょうか。役者としての経験があるからこそ撮れる映画があるのかもしれませんね。気になった作品は是非チェックして見てください。