意外と多い!?兄弟姉妹で創作している漫画家

レコメンド

室山まゆみ(室山眞弓(姉)・室山眞理子(妹))

室山まゆみ
出典:http://bkuma.hatena.ne.jp/
妹・室山眞理子(左)/姉・室山眞弓(右)

あさりちゃん
出典:http://ddnavi.com/news/185182/a/
「あさりちゃん」第100巻

36年もの長きに渡って「あさりちゃん」を描き続けた室山まゆみ。姉の名前がそのままペンネームになっている為、勘違いされる方もいるようですが、姉妹共作のペンネームです。
1975年に故郷の熊本から姉妹で上京し、1年後「がんばれ姉子」でデビュー。少女漫画家になりたかった二人でしたが、たまたま一本だけ投稿したギャグ漫画が認められ方向転換。デビューからわずか3年後の1978年に産声を上げた「あさりちゃん」が36年も続くのですから、人生わからないものです。
2014年、「あさりちゃん」が100巻をもって完結し、「女性二人組による1コミックシリーズ最多発行巻数」としてギネス世界記録に認定され、数々のメディアに取り上げられました。しかしその後、「永遠の四年生」だったあさりちゃんが五年生になったという設定の新作が発表され、ファンを喜ばせています。
また、ファンを大切にする事でも知られ、1995年、2011年に日本を襲った大震災の際、過去のファンレターをチェックし、住所が被災地になっていた方々全てに安否確認を送ったという、心温まるエピソードが残っています。

室山まゆみ、まさかのテレビ出演!?

室山テレビ出演
出典:http://www.logsoku.com/
「月曜から夜ふかし」に出演する室山姉妹

2014年12月1日、日本テレビ「月曜から夜ふかし」に室山姉妹がまさかの出演!この番組は、世間で密かに話題となっている出来事をピックアップして、村上信五(関ジャニ∞)とマツコ・デラックスの2人が、なんだかんだと突っ込みを入れていくトークバラエティーです。
「あさりちゃんのラストが最終回感のあまりないエピソードで終わっている件」が取り上げられ、併せて「なぜ漫画は2人で描いているのに、姉の名前がペンネームになっているの?」という質問にも、しっかりと答えられていました。出演オファーを受けた理由は、姉の眞弓さんがマツコの大ファンだったから。ちなみに関ジャニ∞のメンバーでは、2人そろって大倉忠義のファンだそうです。

岸本斉史(兄)・岸本聖史(弟)

岸本兄弟
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弟・岸本聖史(左)/兄・岸本斉史(右)

NARUTO
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「NARUTO-ナルト-」66巻

1997年に発表した「NARUTO-ナルト-」が、国内発行部数1億冊を超え、世界60ヶ国以上でアニメ化されたヒットメーカー、岸本斉史。彼の双子の弟、聖史もまた漫画家で、「助太刀09」が現在「月刊少年ガンガン」で連載中です。
幼少期より二人とも漫画好きだったものの、親に買ってもらえず、小学校の廃品回収で少年ジャンプを譲ってもらい、一緒に読んでいました。当時好きだった漫画は、兄は「Drスランプ」「ドラゴンボール」、弟は「キン肉マン」で、お互いそのキャラクターの絵をよく描いて過ごしたといいます。
2人は現在でも非常に仲が良く、アイデアが浮かばず心が折れそうになった時は連絡を取り合い、お互いの意見を聞く事もよくあるそうです。特に弟の聖史は、連載前に兄にコマ割りなどをチェックしてもらうケースも多く、厳しいチェックが入り、言いたい放題言われる事もあるとか。
兄・斉史はインタビューで、「正直、弟をまだ”漫画家”と認めていない部分があり、そろそろガツンとくる作品を作ってほしい。」とも語っており、未だ”代表作”と言えるものがない弟を常に気にかけている思いが伝わってきます。

岸本斉史の抜きんでた画力

画力
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細部まで緻密に描かれた岸本斉史の絵「NARUTO-ナルト-」より

AKIRA
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大友克洋「AKIRA」より。どことなく雰囲気が似ています。

兄、斉史の画力の高さは漫画界でも突出しています。特にデッサン力の高さ、建物を描く際の緻密さ、パース(遠近法を使って建物を斜めから描く方法)の正確さなどは、同業者からも絶賛されるほどです。
彼が中学時代に漫画「タッチ」に触発されて野球部に入部し、一時的に絵を書かなくなった頃、再び漫画家を目指そうと考え直すきっかけとなったのが、大友克洋作「AKIRA」のポスターを見た事でした。大友氏も細密な絵を描く事で有名でしたが、岸本斉史が描く建物の絵が、どこか「AKIRA」の雰囲気と似ているのも、大友氏の影響を受けていると言えるのではないでしょうか。