「音楽は生活に寄り添うもの」、自身のバンド経験や音楽の魅力についても語る!映画『私の人生なのに』稲葉友インタビュー

インタビュー

――音楽のどんなところがいいと思いますか?

心地よかったり、嬉しかったり、楽しかったり、落ち着いたり、いろいろな効果があって、生活に寄り添った感じがするところですね。僕はラジオのナビゲーターもしているんですけど、ラジオで流れてくる曲は特にそんな感じがするので、発信側になってもとても楽しいんです。ジャンルも山ほどあるし、形もあるようでなかったり、自由度が高かったり。ライブも大きい箱で見るのも痺れるし、小さい箱で観るのもそれはそれで感動するし。音楽の持つ幅広さというか、包容力というか、すさまじいなと感じますね。

――音楽とお芝居の関係についてはどう思いますか?

お芝居じゃできない表現が音楽にはあって、ライブを観ると勝てないなと感じる部分もある一方で、音楽とお芝居は切り離せない関係だと思います。例えば演劇だと、その日のお芝居に合わせて音楽の担当の方が音を入れて、音が入ることで役者もスイッチが切り替わる、という相乗効果があるんじゃないかなと。なので、切っても切れない関係だなと思います。

――思い出に残っている曲は?

そのときによって様々なので、これというのは選ぶのが難しいですが、今回の映画を通して「Runner」は思い出深い曲になりました…!実際に演奏してみて一番難しかったですし、お芝居を介して曲と向き合ったときに、ものすごく良い曲だなと改めて思いましたね。ちょっとへこんだなっていうときに最近よく聞いています。

――女性にオススメの曲はありますか?

海外の女性アーティストはすごくかっこいいなと思います。特にケイティ・ペリーとかはミュージックビデオもあわせて見てほしいですね!でも、山口百恵さんのような古き良き曲もいいなと。いるかさんの「なごり雪」とか、女性に歌われると好きになっちゃうかも(笑)最近だと、あいみょんさんもとてもかっこよくて、女の子人気が高いイメージがあります。ぜひ聴いてみてください!

――本作を含め同年代との共演も多いと思いますが、それについていかがですか?

やっぱりいいもんですね!ありがたいことに僕と同年代の方は本当に素敵な方たちばかりで。それぞれ映画、ドラマ、演劇といろいろな舞台で活躍していたり、いろいろな特技があったり、様々な魅力を持っているので刺激も多いです。自分が芸能界に入っていなかったら、なかなか出会えなかったような方たちだと思うし、そういった出会いが毎回おもしろいです。

――今後演じてみたい役は?

学校の先生の役は演じてみたいですね!実は僕の両親がともに中学校の先生なんですよ。すごく尊敬していますし、役者になっていなかったら僕も学校の先生を目指していたと思います。先生の役を演じるということをきっかけに、両親の話を聞いてみたいんですよね。やっぱり普段はなかなか照れくさくて聞きづらいじゃないですか(笑)だから仕事を口実にすれば聞きやすいかなと…!(笑)

――俳優としての今後の目標を教えてください
とにかく“求められたい”という思いはずっとあります。お客さんや監督、スタッフさんはもちろん、同じ俳優の方にも、「ここに稲葉がほしい」と思われたいです。求められ続けたいというのが広く長い目標ですね。なので、求められることに対してどれだけ応えられるかは、毎回勝負だなと思いながらやっています。

――最後に映画をご覧になる方にメッセージをお願いします!

どの世代の方でも絶対どこかで引っかかる部分があると思いますし、出演者の自分が言うのもなんですが、本当に良い映画です。思いのほか重くないストーリーですし、今日何観ようかなと迷ったときには、気軽に観ていただけたら嬉しいです。なので、これを読んだみなさんは全員観に行ってください!(笑)そして観たらぜひ広めてほしいです!

貴重なバンド時代のお話はもちろん、全体を通して稲葉さんらしい言葉が印象的で、とても素敵でした。そして稲葉さんの音楽面での活躍も、もっと見てみたいと感じました…!音楽で綴る青春サクセスストーリー、映画『わたしの人生なのに』は7月14日(土)より公開です。

『私の人生なのに』ストーリー

絶望の先に見えた、人生の新しいステージ
新体操のスター選手として将来を期待されていた金城瑞穂(知英)は、練習中に脊髄梗塞で倒れ下半身麻痺となってしまう。競技人生を絶たれた彼女には、両親やアスレティックトレーナーの誉田哲二(落合モトキ)の思いやりを受け入れることができず、絶望と孤独に苛まれる。塞ぎ込む日々の中、ストリートミュージシャンの幼なじみ・柏原淳之介(稲葉友)と数年ぶりに再会し、「一緒に歌おう!」と誘われるが戸惑いを隠せない。瑞穂はギターを手にすることで少しずつ音楽に惹かれていき・・・人生がふたたび動きはじめた彼女が見た新たな夢とは?

『私の人生なのに』公式サイト
知英
稲葉友 / 落合モトキ
蜷川みほ 江田友莉亜 深沢敦 野中隆光 飯田孝男 根岸季衣
髙橋洋 赤間麻里子
監督・脚本:原桂之介
原作:清智英・東きゆう『私の人生なのに』(講談社刊)
主題歌:JY「涙の理由」
制作プロダクション:ダブ
協力:J-Workout、幸和義肢研究所、松永製作所、コ・イノベーション研究所、Chacott
配給:プレシディオ
7月14日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
©2018『私の人生なのに』フィルムパートナーズ