“本物の空気”を4人で実感 映画『春待つ僕ら』稲葉友インタビュー

インタビュー

小さい頃から“ぼっち”だった美月(土屋太鳳)が、永久(北村匠海)、恭介(磯村勇斗)、竜二(杉野遥亮)、瑠衣(稲葉友)、4人との出会いや、幼なじみの亜哉(小関裕太)との再会をきっかけに仲間の大切さを知り、弱い自分を乗り越えようと成長していく姿を描いた、映画『春待つ僕ら』。美月が通う清凌高校バスケ部の1人で、ムードメーカーのかわいい弟キャラ・宮本瑠衣役を演じた稲葉友さんにインタビュー!

共演者との関係性が伝わってくるエピソードが満載!さらに2018年はどんな1年だったかもお聞きしました。

――以前『私の人生なのに』のインタビューで、「影のある役を演じることが多い」と話していましたが、本作のような少女漫画原作の作品への出演はいかがでしたか?

こういった作品への関わり方や、役へのアプローチなど、難しいと感じることはたくさんありましたが、新しい経験ができたと思いますし、素敵な作品に関わることができてよかったです。

――バスケ部仲間の3人(北村・磯村・杉野)とは練習後に食事に行ったり、撮影現場以外でも一緒にいることが多かったそうですね!

そうですね。青春映画は特にキャスト同士の空気感が画に映るものだと思うので、この4人が集まっているからこそ出る雰囲気を大事にしたくて。幼い頃からの仲ですし、学年こそ違うものの、この4人だから成り立っている関係性をしっかりと見せたかったんです。長年一緒に過ごしてきた雰囲気を作るのは難しいと思っていましたが、実際に出演者同士の関係ができていたおかげで良い雰囲気が出せたと思います。みんな優しくていいヤツだったし、何よりバランスがよかったですね。

――4人だからこその関係性が滲み出ているなと感じた瞬間はありましたか?

本番ではなく段取り確認のときだったのですが、4人での帰り道のシーンは本当にバスケの練習を終えて学校から家に帰っている感じがしました。しかもその空気を僕だけではなく他の3人も感じ取っていて、みんなで思わず「今のすごくなかった!?やば!」って言い合っていました(笑)同じ空気や感情を共有できていたことが嬉しかったですし、お芝居っていいなと改めて実感した瞬間でしたね。

――稲葉さんと磯村さんは4人の中だと年上組ですが、オフのときもやっぱりお兄さん的立場になることが多かったのでしょうか?

磯村と杉野が2年生、僕と匠海が1年生の役柄で、実年齢の上下とは異なるキャラを演じるので、普段から対等でいるようにしていました。でも無意識のうちに、なんとなく僕と磯村がお兄ちゃんっぽくなってたことはあったかもしれないです。
インタビューで「共演者を家族に例えてください」という質問を多くいただくのですが、それで言うとどんと構えていて安心感があるので磯村が父親、その場を回すことが多い僕が母親かなという感じ。匠海は寂しがり屋の息子で、杉野はゴールデンレトリバーみたいな大きめの犬ですかね(笑)

――なんとなく分かるような気がします(笑)

杉野はね、もう犬です(笑)分かりやすくて、仲良くなるとすごい寄ってくるところがかわいいんです。ちなみに小関も入れるなら長男!彼はぶっ飛んでいるんですけど、しっかりしているので手がかからなそう。