異色のジブリヒロイン?『紅の豚』ジーナに学ぶ大人の女子力

ジーナの大人女子力

煮え切らないポルコを急かすでもなく、ぐいぐい押していくでもなく、美しさに磨きをかけ、自立し、時が来るまで気長に待っているという、大人の恋愛をしているジーナ!過剰に駆け引きをするでもなく、ただ相手のことを昔のまま信頼して、現在の関係性も受け入れているという姿勢が素敵ですね。

また、ジーナは無線機器を使いこなすことができ、広い情報網をもっているらしく、それを駆使してポルコのピンチを救うために空賊らが集まってお祭り騒ぎになっている決闘会場に乗り込んできたりもします。想い人をサポートする行動力と、それを実行に移すだけの技術や人脈ももっているというのがかっこいい!

そして本作を象徴するような有名なセリフ「飛ばねぇ豚はただの豚だ」のシーンについて最後に触れておきたいと思います。このシーンはポルコがカーチスの襲撃に合い、撃墜された直後のシーンです。ポルコが行方不明になったことを知ったジーナは、船を出して彼を捜しに行こうとしていました。そこへポルコからホテル・アドリアーノに電話がかかってくるのです。電話で話して彼の無事を知り安堵するジーナですが、「カーチスに今度また会おうと伝えてくれ」というポルコに怒ります!そして「マルコ、今にローストポークになっちゃうから…私嫌よ、そんなお葬式。」というのです。この言葉を受けてポルコが言ったのが、「飛ばねぇ豚はただの豚だ」です。

このシーンで、いかにジーナがポルコのことを想って心配しているかということが伝わってきます。またポルコの方も行方不明になった後すぐにジーナに連絡をしてきたことから、ふたりの深い関係性を感じられますね。さらに言えば、ジーナはポルコのことを心配しているがために危険なことはやめてほしいと思っているにもかかわらず、「飛ばねぇ豚はただの豚だ」と言ってまた無茶をするポルコのことを無理やりつなぎとめたりはしないんですよね。互いの気持ちをわかっているからこそ、想いを伝えて「もう無茶はやめて。これ以上愛する人を亡くすのは嫌。」と言う方法だってあるのに、です。このように相手のことをある程度尊重しているというところもジーナの魅力ではないでしょうか。まあ、さんざん言っても聞かなかったから諦めているという部分も強そうですが…。